ソニーのMESHとは何が革新的だったのか?その魅力を調べてみた

2015年にソニーが開発した新型ガジェット「MESH」は、アメリカの大手クラウドファンディングであるIndiegogoを通じて資金募集が行なわれ、プロジェクトでは目標金額の120%を達成し、およそ732万円を集める結果となりました。国内外問わず、人気を博しているMESHですが、その魅力とは一体何なのでしょうか。そこで今回は『ソニーのMESHとは何が革新的だったのか?その魅力を調べてみた』題してご紹介していきます。
MESHとは?
まず、ソニーのMESHとは一体どのようなものなのでしょうか。
MESHは、2015年に開発されたIoTガジェットであり、さまざまな機能を持ったブロック形状の “MESHタグ” を”MESHアプリ” でつなげることにより、あなたの「あったらいいな」を実現できる製品です。難しいプログラミングや電子工作の知識は必要ありません。IoTを活用した仕組みを簡単に実現でき、たとえばボタンを押した時にLEDを点灯させたい時は、 MESHアプリでボタンタグのアイコンと、LEDタグのアイコンを ドラッグ&ドロップし、”ピキーン”と軽快につなぎましょう。これだけでボタンが押された時に、LEDが点灯する仕組みが完成します。MESHアプリには「MESHタグ」だけでなく、通知したり、メールを出したり、他の機器をコントロールしたり、その他の 「ソフトウェアタグ」がたくさん用意されています。MESHはわずか13グラムの重量で、小さな消しゴムと同じサイズ感であるため、小学生でも利用することが可能です。
MESHタグの機能性
先に述べたMESHタグとは、無線機能を持った消しゴムブロックのことであり、現在7種7色のタグが販売されています。以下はその7種のタグの特徴です。
- LEDタグ…タグ上部のLEDがいろいろな色に光ります。メールがきたことを光で知らせたり、天気予報の結果を赤や青で光らせたりします。
- ボタンタグ…ボタンを押すとアプリに伝えます。たとえばボタンを押すとスマホのカメラで写真を撮れたり、効果音を鳴らしたりすることができます。
- 人感タグ…人がタグに近づくとアプリに伝えます。タグを廊下に置いておいて誰かが通ったら音を鳴らしてくれます。
- 動きタグ…タグを動かすとアプリに伝えます。向きが変わったり振動を感知した場合、その信号がアプリに発信され知らせてくれます。
- 明るさタグ…明るさの変化を検知できます。たとえばプレゼントの箱を開けたらメッセージを再生したり、秘密の引き出しを誰かが開けたら知らせてくれたりします。
- 温度・湿度タグ…温湿度の変化を検知できます。外出中でも部屋の温度をチェックできます。
- GPIOタグ…入力・出力用であり、タグの底にある10個のピンを電気コードでつなぎ、デジタル信号やアナログ信号の入出力を検知するとアプリに伝えたり、受け取ったりします。
MESHのその他の特徴
MESHアプリには、好みの音楽を再生できる「音楽再生機能」や、温度や明るさなどのセンサーデータをメールや他のサービスに送信することができる「データ送信機能」もあります。
上記の明るさタグとアプリの音楽再生機能を組み合わせれば、部屋の照明がついているときに音楽を自動で再生することができ、自宅に帰った時にリラックスできるBGMを自動で再生したり、眠る前に部屋の照明を消すと自動的に音楽を止めたりなど、MESHのいろいろなセンサーと音楽を組み合わせた仕掛けを作ることができます。また、温度・湿度タグとデータ送信機能を組み合わせれば、部屋の温度や湿度をGoogleスプレッドシートやEvernoteなど、さまざまなインターネットサービス上に自動で記録することができ、温度や湿度に敏感な観葉植物やパンの発酵などを上手に管理するオリジナルのツールを作ることができます。
ユーザーの声
まとめ
さて、今回は『ソニーのMESHとは何が革新的だったのか?その魅力を調べてみた』について紹介しました。ソニーはこれまでMESHの他にも、wena wristなど、クラウドファンディングを通じてさまざまな製品の資金調達を行なってきました。今後もソニーがクラウドファンディングにおいて新たな製品を開発することに期待が寄せられています。
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