クラウドファンディングとは? 種類や特徴、手数料、メリット・デメリットを解説

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クラウドファンディングとは?
近年、非常に高い成長率で急速に普及しているクラウドファンディングについては、
メディアへの露出や、FacebookやツイッターといったSNSなどでの拡散・シェアなども含めて
皆様も様々な場所で目にする事が増えたのではないかと思います。
しかし、その一方で、クラウドファンディングについて正確に理解されている方や、
使いこなしている方はまだまだ少なく、誤解されていることも多いのが現状です。
まずは
・クラウドファンディングとは何か?
・その分類はどういったものがあるのか?
・各分類の詳細や特徴は?
・クラウドファンディングを利用するメリットやリスクは?
・利用するとなった際には、具体的に何をしたら良いのか?
などといった疑問を解消することで、
このクラウドファンディング市場の成長や健全な普及・発展に寄与できればと考えています。
そもそも、クラウドファンディングとは何か?
一般的には下記のような定義をされています。
不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である
上記のように、何らかの事業や活動、プロジェクト等を実施する際の資金や財源を、
事前にインターネットを介して不特定多数の方から小口で資金提供や協力を得ること全般を指します。
そのため、資金を募集する側の方(一般的にプロジェクトオーナー/プロジェクト実行者/起案者などと呼称されます。)は、
現時点で仮に自己資金が不足している場合でも、銀行から借金をする必要もなく、
外部の投資家やベンチャーキャピタル等に出資していただかなくとも、事前に資金を集めることができるため、
新しい資金調達の在り方として、注目されています。
クラウドファンディングの分類と特徴
ここまでのお話は、何となくイメージされていたり、理解されている方も多いのではないでしょうか。
では、このクラウドファンディングに、いくつかの分類があることはご存知でしょうか。
クラウドファンディングにご興味をお持ちの方とお話させていただいても、
ほとんどの方がこの分類と、各々のタイプによる特徴については正確に把握されていないのが現状ですので、その詳細についてお話したいと思います。
クラウドファンディングには、寄付型、購入型、金融型の3つの大きな分類があります。
また、詳細にお話すると金融型クラウドファンディングの中にもさらに細かい分類があり、
融資型、投資型、株式型、といった形態があります。
これらの分類は、クラウドファンディングを通じて資金を提供・支援して
支払っていただいた方に対して、「何をリターン(報酬)として提供するか」によって定義されます。
寄付型クラウドファンディング
その名の通り、寄付なので資金を提供していただいた方に対するリターンの提供は無しという形
【寄付型クラウドファンディングの詳細はこちら】
寄付型クラウドファンディングに違いはあるの?各サービスの特徴を比較
購入型クラウドファンディング
資金を提供(購入)していただいた方に、「何らかの物品やサービス」をリターンとして提供する形
【購入型クラウドファンディングの詳細はこちら】
【2017年最新】日本の購入型クラウドファンディングまとめ
金融型クラウドファンディング
株式型クラウドファンディング:資金を提供(株式を購入)していただいた方に、「株式」をリターンとして提供する形
融資型クラウドファンディング:資金を提供(融資)していただいた方に、「元本と利子」をリターンとして提供する形
投資型クラウドファンディング:資金を提供(投資)していただいた方に、「利益の分配等」をリターンとして提供する形
【金融型クラウドファンディングの詳細はこちら】
金融型クラウドファンディングの法律的な解釈や位置づけを理解しよう
このように、提供するリターンによってクラウドファンディングは分類され、
適用される法律や、必要な認可・対応なども変わってきますので注意が必要です。
特に金融型クラウドファンディングに関しては「金融商品取引法」が関与する分野になりますので、
プラットフォームを運営する企業は、金融商品取引業者としての登録・認可が必要になります。
この登録・認可にもいくつかの段階や種類があるのですが、それに関してはまた後日詳細を説明できればと思います。
クラウドファンディングのメリットやデメリットとは?
資金調達に時間がかかる
事業のスタートアップにおいて、資金調達にかかる時間は非常に重要ですが、クラウドファンディングでの資金調達では目標金額に達するまでの時間が読めません。
創業融資が約1か月で融資実行されるのに比べて、クラウドファンディングでは何か月もかかる場合もあります。
プロジェクトが失敗する
クラウドファンディングによって資金調達に成功し、いざ企画を実行したとしても、プロジェクトそのものが失敗することはあります。
そのため、出資を募る起案者は、資金調達までの計画だけでなく、資金調達後のプロジェクト計画も綿密に立てておかなければなりません。
【クラウドファンディングのメリット・デメリットの詳細はこちら】
クラウドファンディングのデメリットや問題点は?注意点まとめ
手数料に違いはあるの?
近年では日本のクラウドファンディングでも決済手数料のみで他は一切かからないプラットフォームがいくつか目立っていますが、基本的には20%前後の手数料がかかるというのが現状です。一方、海外のクラウドファンディングでは10%以下の手数料が当たり前であり、手数料が0%で済むサイトも比較的多く存在します。これだけ見ると、クラウドファンディングは海外の方が良いと思われるかもしれませんが、”成功率”に関していうと海外の方が日本よりも厳しく、プロジェクトの過半数以上が失敗に終わるなんてケースもざらにあります。
【クラウドファンディングの手数料の詳細はこちら】
クラウドファンディングの手数料ってサービスでどれくらい違うの?日本、海外でまとめてみた
購入型クラウドファンディングは、EC(ネット通販)と同様の位置づけ
現在、海外/国内ともに最も高い成長率を誇り、メディア等で一般の方にも目に触れる機会が多いのが、表の赤枠で囲っている「購入型クラウドファンディング」です。
弊社Relicが運営するチケット購入型クラウドファンディング「ENjiNE(エンジン)」も、
この購入型クラウドファンディングに該当します。
この購入型クラウドファンディングですが、クラウド「ファンディング」というワードから、
どうしても「出資」や「投資」といった、イメージを想起される方が多いのですが、
実は法律上は「特定商取引法」の通信販売に該当する、EC(Eコマース)の事業になります。
つまり、Amazonや楽天、グルーポンといった、普段皆様が利用されているようなネット通販サイトと同様の
「事前予約購入/共同購入ができる通販サイト」として位置づけられているのです。
そのため、ファンディングというワードの本来の意味とは異なり、
購入型クラウドファンディングサイト上で何らかのリダーンを購入し、支援するという行為は、
正しくは「投資/出資」ではなく、「消費/購入」であり、お買い物・ショッピングとして定義されます。
個人的には、これをより浸透させるために、クラウドファンディングに変わる新しいワードも検討したいと思っています。
上記のようなお話を実際にさせていただくと、驚かれるケースが非常に多く、
クラウドファンディングサイトでプロジェクト掲載を検討されている方にとっても、
プロジェクトを支援し、リターン購入を検討されている方にとっても、
まだまだクラウドファンディングに関する正確な認知と理解が図られていない現状を実感します。
▼参考:実は知られていない?「クラウドファンディング」の認知度
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/post-1304.html
↑こちらの記事では、下記のような調査結果を発表しています。
果たしてクラウドファンディングは、どのくらいの方がご存知なのか。渋谷の街で調査をしてみると「知らない」「名前は聞いたことはある」「大学受験の試験問題に出たけど、内容はわからない」「クラウドサービスを使った投資システムっていうことは分かるけど、うまく説明できない」「知り合いがやっていて、知ってる」「NPOを設立しようと思っていて、やろうと思っている」などなど色々な答えが返ってきましたが、100人に聞いたところ「知らない」と答えた人は68人、「言葉だけは知っている」23人、「詳しく知っている。説明できる」9人という結果でした。
まだまだ、日本国内では、クラウドファンディングに関しての認知・理解が乏しいのが現状のようです。
今後、我々は正しい情報をわかりやすく発信していくことで、
クラウドファンディング市場全体の認知・理解促進に努めてまいりたいと思います。
また、クラウドファンディングってどのサービスによって何が違うのでしょうか?
日本国内にあるクラウドファンディングサービスは手数料や取り扱うプロジェクトなど多くの特徴があります。
弊社Relicが運営するクラウドファンディングENjiNEの特徴や魅力についても解説してゆければと思います。
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