2023.12.29

クラウドファンディングをPRやプロモーションに活用した事例

クラウドファンディングをPRやプロモーションに活用した事例

以前、クラウドファンディングを活用して起業した事例/成功例(https://www.en-jine.com/blog/articles/770)の中でもお話ししましたが、クラウドファンディングを起業や開業の際の資金集めとしてではなく、既存の商品やお店・イベントなどのPRや知名度UPなどの効果を期待して活用しているケースもあるようです。

一般的にPRを行う場合、WEBやCMなどで広告を出すことや、チラシやDMなどを通じて告知をするかと思うのですが、起業し間もない場合や比較的小規模の会社などでは広告費の捻出が難しい場合もあります。

クラウドファンディングではプロジェクトを立ち上げるとWEB上に概要が掲載されますので、掲載料や広告費を捻出せずにPRができ、プロジェクトの調達金額の速さや金額の高さで話題性が高い場合、ニュースに取り上げられたりSNSでの拡散が期待できますので、クラウドファンディングの利用料が発生したとしても、十分にプロモーションとして成功する可能性があります。

今回は、クラウドファンディングを活用したPRやプロモーションについて、実際の事例をいくつか見ていきたいと思います。

ウインクで撮影するカメラBLINCAM

  • 「子どもの写真をもっと自然に撮りたい」という思いで作られた、メガネに簡単につけられ、ウインクで写真の撮影が可能なウエアラブルカメラです。動きの速い子どもの表情をありのままに、カメラに手を置くことなく一瞬で撮影するという、特許出願中のウインクセンサーを備えています。
  • プロジェクトを通じた資金は、よりよい製品の開発に使用されるそうです。
  • 実際の商品をリターンとして提供しました。
  • 目標金額1,000,000円に対して、26,438,000円の大幅な調達に成功しました。
  • 日経テクノロジーオンラインやTHE BRIDGE、NEWSPICKSなど、国内のみならず海外含め9つのメディアで取り上げられたそうです

“つくる人を応援する”がコンセプトの書店「BOOK LAB TOKYO」

  • 渋谷、道玄坂エリアのエリアニーズを汲み取った書籍が並び、打ち合わせやイベントも開催できるカフェ併設の空間を作りたいという思いで、アプリ開発やWebメディア事業を行ってきたLabitの経営者である鶴田浩之氏がプロジェクトを立ち上げました。
  • リターンは、お店で使用できるドリンクやイベントチケットの他に、クリエイター・アーティスト向けに店内ギャラリーでの作品展示スペースの提供などがありました。
  • 目標金額15,000,000円に対して、27,040,400円の調達に成功。
  • 書店開店の1か月ほど前にプロジェクトを立ち上げたことで、開店前の告知が自ずとでき、実際の店舗で利用できるリターンが提供されたことから、継続的な集客やファンの獲得にもつながったのではないかと考えられます。

蛍丸伝説をもう一度!大太刀復元奉納プロジェクト

  • 刀鍛冶の福留房幸氏が、鎌倉時代の蛍丸伝説の中に出てくる大太刀を刀剣文化が残る岐阜県関市にて復元させ、熊本県の阿蘇神社に奉納することを目的とし立ち上げたプロジェクトです。
  • リターンは、プロジェクトの記念Tシャツやポスター、DVDなどの提供の他に、関市や阿蘇市での刀剣制作体験や奉納への参加権もありました。
  • 目標金額5,500,000円に対して、45,120,000円 達成率820%の調達に成功。
  • Facebookでのいいね!数が4500を超えたことから、注目度が高くSNSで多く拡散されたことがわかります。また、プロジェクト自体のPRとなっただけではなく、プロジェクトを行う地域の文化や魅力を伝えることにもつながったのではないでしょうか。

資金調達後も、起案者の福留氏はクラウドファンディングの達成事例紹介としてFAAVOのセミナーでお話されたこともあることから、話題性があり、インパクトの強いプロジェクトだったことがうかがえます。

スマホから持ち物を見つける、Wistiki

  • Wistikiは、家のどこかに隠れてなかなか見つからない飼い猫を探すために思いついた、スマホと連動し音が鳴って探し物を見つけることができる商品です。フランス人の3兄弟が経営するスタートアップ企業が、フランスアメリカでクラウドファンディングを行い資金調達に成功した後、日本でもプロジェクトを立ち上げました。
  • リターンは実際の商品が提供されました。
  • 目標金額1,000,000円に対して、39,826,000円 の調達を2か月で成功させました。
  • プロジェクト終了後も「間に合わなかったけど、応援したい」という多くの問い合わせがあったことから、日本での本格的な一般販売前に第二弾のプロジェクトも実施され、こちらも目標金額100,000円に対して、6,980,800円の資金調達に成功しているようです。
  • アスキー、Spotlight、Casa Brutus、IT pro、ハーバー・ビジネス・オンラインなど、様々なメディアで取り上げられたそうです。そのことも第二弾プロジェクト立ち上げのきっかけになったのかもしれません。

まとめ

今回はクラウドファンディングをPRやプロモーションに活用した事例を見てきました。どの事例もクラウドファンディングが盛り上がりをみせたことでニュースとなり、SNSで拡散されることで更に話題を呼び、商品の受注や開業後の継続的な集客につながるPR・プロモーションに成功したのではないかと思われます。

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