エンゲージマーケティングの意味とは?顧客エンゲージメント向上のための戦略を徹底解説
IT化が進む現在の市場において、マーケティング手法も多様なものになってきており、広告を出せば売れるという従来の形は崩れ始めています。
では、今の市場ではどのようなマーケティング手法が求められるのでしょうか?
今回はこれからのマーケティング戦略で鍵となるであろう、『エンゲージマーケティング』という手法についてご紹介します。
Contents
エンゲージマーケティングとは?
まず『エンゲージ』は、『エンゲージメント』という言葉の動詞になった形です。エンゲージメントというのは、企業の製品/事業と顧客との関係性のことを指します。
エンゲージメントを高め、顧客との強い絆や繋がりを持つ為にマーケティング戦略を練ることを、『エンゲージマーケティング』と呼びます。
エンゲージマーケティングの必要性
では、エンゲージメントマーケティングが求められるようになった時代背景は、どのようなものなのでしょうか?
増加した商品の選択肢
まず一つ目に挙げられるのは、商品の選択肢が以前より増えたということが挙げられます。
言わずと知れた情報過多の時代では、多くの消費者はまず買いたい物をインターネットでリサーチをします。そうするとその時点で購入候補がたくさん出てきてしまい、広告を打つだけではなかなか購入にまで至りません。
ゆえに商品の提供側は、差別化として今まで以上に一人一人の顧客に向き合い、自社の商品を好きになってもらい、さらに満足度を高まるような工夫をすることが非常に大切であると言えるでしょう。
継続顧客の確保
上記の選択肢と繋がる話ですが、消費者に伝わる情報が多いと、その分新しい商品に流れてしまう可能も高くなってしまいます。
継続的に自社の商品を使ってもらう為にも、商品の使用後も消費者との繋がりを保ち続け、企業名やブランド名に愛着を持ってもらうような施策を打つことが大切でしょう。
月額制にして継続的な価値を提供し、満足度を高めるようなサービス増えてきたことは、エンゲージマーケティングを行う企業が増えてきたことの現れではないでしょうか。
エンゲージマーケティングの事例紹介
次に、実際にエンゲージマーケティングを活用した事例を紹介します。
スターバックス
多くの人が利用したであろうスターバックスは、エンゲージマーケティングの代表例だと言われています。
実はスターバックスには接客マニュアルは存在せず、顧客の満足度を高める為に必要最低限の守るべきことが記載されているだけで、マニュアルで縛らずに、従業員がそれぞれ消費者を喜ばせるように工夫できるような環境になっています。
それゆえ商品を待っている間に店員が会話をしてきたり、商品のカップに名前を記載するような工夫は、まさにエンゲージマーケティングの代表例だと言えるでしょう。
ユーザーベース
情報共有サービス『NewsPicks』や企業/業界情報のデータベース『SPEEDA』を提供するユーザーベースも、エンゲージマーケティングの一例だと言えるでしょう。特にNewspicksにおいて強い効果を発揮しています。
NewsPicksは単なる情報共有サイトではなく、定期的にユーザー同士の交流会やイベントを開催して、『リアルとデジタル』のバランスが取れており、有料会員にはイベントの優先申し込み権や、有料会員限定イベントなども開催しています。
多くの情報サイトは、情報を見る為だけに設定されています。しかしNewspicksはお互いにコメントを閲覧できたり、リアルな場での交流会なども開催しており、徹底的に顧客の満足度を高めている、エンゲージメントマーケティングの一例だと言えるでしょう。
MA/CRM活用も方法の一つ
今回紹介したエンゲージマーケティングですが、もちろんいい事ばかりではなく、今まで以上に顧客を一人一人見ていかなければならないので、その分コストも大きくなります。そして満足度を高めようと意識しすぎるあまりに、利益が出なくなってしまったら本末転倒です。
エンゲージを成功させるためには、MAやCRMなどを活用し、顧客情報の可視化をしながら戦略を練ると、さらに精度が増すかもしれません。MAやCRMの導入と同時にエンゲージマーケティングを検討してみるのもいいかもしれません。
まとめ-いかに満足度を高めるか
今回紹介した2社の事例以外にも、企業の製品/事業によって、エンゲージマーケティングの手法は無限に存在します。しかしどの手法にも共通して言える事は、いかに顧客の満足度を高め、ファンになってもらうか、というところでしょう。
どのように自社の商品/事業をどのように活用すれば、顧客が継続的に生まれるかを考えてみてはいかがでしょうか?
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