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2017.8.24

お嬢様芸人「たかまつなな」がクラウドファンディングで学費集めを行った理由とは?

お嬢様芸人「たかまつなな」がクラウドファンディングで学費集めを行った理由とは?

お笑い芸人として活動する、たかまつななさん*がクラウドファンディングで大学院の費用を調達したといいます。現在、クラウドファンディングは地域貢献や新商品の開発で多く利用されており、この事例は目新しい事例といえます。しかし、これまでは経済的な事情で進路を断念せざるを得なかったような場合でも、クラウドファンディングを利用して学費を調達し、進学できる可能性が出てきます。たかまつさんの取り組みは進路の道を切り開く、新しい方法といえるではないでしょうか。なぜたかまつさんがクラウドファンディングを利用して進学したのか、詳しくみていきましょう。

 

*情報を修正いたしました。

 

「たかまつなな」とは

たかまつななさんは、フェリス女学院中学校・高等学校を卒業し、慶応大学総合政策部を卒業しました。曽祖父は東大名誉教授、子供の頃から家庭ではNHKのニュース番組しか観たことがないなど、「お嬢様育ち」のお笑い芸人として活動しています。社会問題に深く興味を持ち、「お笑いを通して社会問題を発信したい」「政治を身近に感じてもらいたい」という想いから、お笑い芸人の道を志したそうです。夢は「お笑い界の池上彰になること」。現在、テレビや舞台活動や「笑える!政治教育ショー」と題した出張授業を全国で行うなどの活動をされています。

その活動の傍ら、お笑いの優勝賞金を資金にして2015年4月から東京大学大学院、2016年4月から慶応大学大学院へ通い始めました。しかしその資金も底をつき、学費が捻出できなくなりました。厳格なご両親からはお笑い芸人の活動を理由に援助を断られ、奨学金を申し込むも、学費をカバーできるほど受給できなかったそうです。だからといってバイトに励むと学業がおろそかになって本末転倒です。そこで、クラウドファンディングで「若者と政治をつなぐ架け橋になります!だから、大学院で勉強させて下さい」と呼びかけ、学費の調達に成功するに至りました。総額143万291円*の支援を得たそうです。

 

*支援総額を修正いたしました。

 

なぜクラウドファンディングで学費集めを行ったのか?

「お嬢様芸人」たかまつななさんのクラウドファンディングの活動に対しては、支援の必要があるのかという疑問の声*もあったようです。しかし、単にご自身の学費が足りない*ことだけでクラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げたわけではありませんでした。彼女は、「今回、私がクラウドファンディングを実施したのは、今後同じような悩みを持っている方に、お金で進路を諦めないでほしいからです。 私のプロジェクトを達成することによって、クラウドファンディングで、自分の夢を叶える道だってあることを伝えられると思ったんです。 想いが波及して、奨学金に頼らずとも、進路選択できる人が増えることを祈っております。」と発言しています。もっと勉強がしたいのに、金銭的な問題で進学をあきらめざるを得ない人達がたくさんいます。その人達の想いを実現させるためのひとつの手段として、クラウドファンディングが利用できることを知ってもらおうという真の狙いがあったようです。

 

*表現を修正いたしました。

 

奨学金とクラウドファンディングの違い

学費の支払いが困難な場合、奨学金を受給する方法もあります。実際、たかまつさんも申し込みを行ったそうですが、十分な額を受けられなかったそうです。「奨学金制度のきびしい壁にぶち当たりました」と述べているように、受給できた金額は年間で10万円。慶応大学の大学院の年間の学費は約142万円で、その14分の1にしかならなかったそうです。実際のところ、奨学金制度は厳しいものなのでしょうか。

企業や地方自治体が独自で行う奨学金制度もありますが、一般的に多く利用されているのが、独立行政法人 日本学生支援機構が行う奨学金です。これには奨学金の返還の必要のない「給付型」と、受給後に分割して返還していく「貸与型」とに大きくわけることができます。どちらの給付を受けるにも学力基準、家計基準といった条件があり、成績が基準以上であること、世帯収入が決められた所得以下であることなどが求められます。希望者が多い年は基準を満たしていても受給できない場合もありますし、審査を受けた年に臨時収入があり、基準所得を超えてしまい受給できないという場合もあります。また、たかまつさんのように「もっと勉強したい」「勉強を続けていきたい」という場合、奨学金制度を利用するのは難しくなるでしょう。

こういった「受給条件」にとらわれず、「勉強したい」という熱意で学費を調達できるのがクラウドファンディングの利点であり、たかまつさんは奨学金だけでなく、他にも方法があるということを訴えたかったのではないでしょうか。

まとめ

たかまつさんは学費調達のプロジェクト以前にも「『政治の絵本〜現役東大生のお笑い芸人が偏差値44の高校の投票率を84%にした授業〜』を執筆し、その本の全ページにイラストトカラーを入れるための資金調達のためのクラウドファンディングプロジェクトを実施し、出版に至っています。その経験を元に、こんなことにもクラウドファンディングが利用できる、という可能性を引き出しただけでなく、学びたいという気持ちを持つ人たちに進路選択の幅を広げられる新しい方法を提案したのが今回の学費調達のプロジェクトであると言えるでしょう。


参考

キャンプファイヤー プロジェクトページ
https://camp-fire.jp/projects/view/24873

ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%AA

たかまつなな オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/takamatsu-nana/

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