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2018.12.18

なぜコンサルティング企業が、デジタル領域に手を出すのか?

最近、アクセンチュアやアビームなどの大きなコンサルティングファームを中心に、デジタルエージェンシーを買収する動きが見られています。では、こうしたコンサルティングファームが、デジタル領域に手を出す理由とは一体何なのでしょうか。早速見ていきましょう。

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昨今のコンサルティング業界の流れ

下のグラフは、2008年から8年間のコンサルティング業界の業界規模の推移を表したものです。 また、2015年から2016年のコンサルティング業界の業界規模は4,536億円となっています。

画像出典:コンサルティング業界の現状、動向、ランキングなど|業界動向サーチ

不景気を乗り越え堅調に推移

2008年から2009年まではほぼ横ばいの傾向にありましたが、2010年以降、緩やかに増加の一途をたどっています。リーマンショックの影響などが相まって、2009年頃までは日本経済が不況状態でしたが、各企業はこうした動向を受け、経費削減指向を高める方針に。

2012年からは政府による経済政策、金融政策の期待から急速に伸びていき、2013年には企業の相次ぐグローバル化に関する案件が増加。海外展開の販路拡大やグローバル人材の活用に関する需要が増加しています。2014年からはビッグデータやクラウドなどのデジタル活用支援の需要も増え、新しい分野のニーズが増えたことで、コンサルティング業界は堅調に推移しています。

海外展開およびデジタル支援

近年のコンサルティング業界では、海外展開やマイナンバー対応、ビックデータやクラウドなどのデジタル活用支援といった新しい分野におけるニーズが非常に高まってきています。

しかしながら、海外展開はマーケティングをはじめ、販路の開拓や現地のローカライズ化など対処すべき課題が数多くあり、自前の人材では対応できないケースが多々あります。デジタル分野も注目すべき領域でありながら、対応できる人材が企業には不足しています。

こうした分野は日々進歩していくため、対応できる人材を気長に育てていく時間もありません。コンサルティング業界は、そうした新分野のニーズの高まりを受け、デジタル分野のコンサルティングを強化している状況です。

コンサルティングファームがデジタル領域に手を出す理由

デジタル領域とは、「働き方改革」、「セキュリティ」、「AI・IoT」、「デジタルマーケティング」などにおける最新の技術動向について指します。また、これらのマーケティング戦略策定や、Web、スマホ、VR等を活用したコンテンツ制作、メディアプランニング、データ分析などを行う企業を、デジタルエージェンシーと呼びます。

コンサルティングファームがデジタルエージェンシーを買収する背景には主に2つ挙げられます。

企業の投資分野が移りつつある

まず、企業の投資分野が移りつつあることが挙げられます。2000年代は主にERP(企業資源計画)やサプライチェーンマネジメント、CRMシステムなどのIT分野へのシステム投資が目立ち、それらを実践した多くの企業が、今度はデータを活用したマーケティング強化や広告サービスへの投資に踏み込むようになってきました。

そうした中、IT系のコンサルティングファームであるアクセンチュアやアビームは、マーケティング領域の専門性を探るべく、デジタルエージェンシーの買収を進めたといわれています。

デジタル領域の需要が高まりつつある

また、デジタル領域の需要が高まりつつあることも挙げられます。業界を問わずエンドユーザーに対しサービスを提供する際、今やデジタルメディアの活用方法は不可欠となっています。

商品開発から始まり、情報収集、購買、アフターサポートまでを一貫して、すべてのフェーズにおいてどのようなデジタルメディアを活用するのか適切な施策を打っておかなければ、どのような戦略であっても十分な成果は得られないでしょう。

デジタル領域に手を出した主な事例

アクセンチュア

アクセンチュアは、「ストラテジー」、「コンサルティング」、「デジタル」、「テクノロジー」、「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供するグローバルな総合コンサルティング企業です。マーケティングのデジタル化といった狭義のデジタルマーケティング領域での支援のみならず、クライアント企業の変革と成長をもたらすことを目的に、デジタルテクノロジーを自社のバリューチェーンに取り込むことで、顧客のハイパフォーマンスの実現および持続可能な価値創出を支援しています。

消費者環境のデジタル化やそれに伴う消費活動の変化を受け、各企業は”顧客体験”の価値提供を中心に、商品やサービスそのものだけでなく、企画や生産、物流、販売など、企業活動勢隊を通じて変革しています。この変革を実現させるためには、デジタルテクノロジーの活用が重要視されているのです。

こうした理由からアクセンチュアは、グローバルのノウハウと多様な人材を結集させた「アクセンチュア・インタラクティブ」という組織が、顧客体験価値の向上を支援する戦略的なビジネスパートナーとして、”顧客体験”にまつわる戦略立案や業務・組織改革、IT改革、オペレーション実行のすべてを支援しています。

アビームコンサルティング

アビームコンサルティングは、”日本発、アジア発のグローバルコンサルティングファーム”を掲げるコンサルティング会社です。「業界」、「サービス」、「グローバル」と3つの総合力および「Real Partner」を特徴としています。 戦略からBPR、システム実装、アウトソーシングまでの一貫したサービスを提供する、国内大手のコンサルティングファームとして知られています。

アビームコンサルティングのデジタルマーケティングセクター・ディレクターをつとめる本間充氏によると、これまでコンサルティング会社は、研究開発とマーケティング部門をサポートしてこなかったといいます。クライアントのビジネスをフルサポートする流れの中、コンサルティングファームのマーケティング領域への進出はすでに始まっており、アビームコンサルティングでも2016年から、マーケティング業務の変革・改善を継続的に支援する「マーケティングBPRソリューション」の提供を開始しています。

まとめ

近年、さまざまな業界の企業からデジタル領域の支援に関する引き合いが多くなっており、コンサルティングファームにとって継続的な企業変革の実行を支援する機会はますます多くなっています。今後、国内外において、コンサルティング企業がデジタル領域をはじめ、新しい分野のニーズに対応していくケースが増えていくことに期待が寄せられています。

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