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2017.11.10

筑波大学がクラウドファンディングと提携!その背景とは?

筑波大学がクラウドファンディングと提携!その背景とは?

2017年1月、筑波大学は国内で最初に設立されたクラウドファンディングサイト・Readyforと業務提携を開始することになりました。日本の国立大学とクラウドファンディングサイト事業者が提携を結ぶのは初であり、提携機関は2019年3月までとすでに決まっています。記念すべき第一弾では「資料費減少で危機。大学図書館に本を購入し若者に十分な学ぶ場を」が実行されました。

では、なぜ筑波大学はReadyforと提携を結ぶことになったのでしょうか。今回は『筑波大学がクラウドファンディングと提携!その背景とは?』について紹介したいと思います。

クラウドファンディングを活用する目的

そもそも大学がクラウドファンディングを活用する目的やメリットとは何なのでしょうか。すでにアメリカにあるいくつかの大学(アリゾナ州立大学やテンプル大学など)では、2013年頃からクラウドファンディングの活用を開始しており、学生の慈悲活動への意識向上にたいして大きな役割を果たしているといいます。

クラウドファンディング導入の主な目的として挙げられるのが、「奨学金」や「学生団体への支援」、「学生アスリートの支援」などです。大学という大きな枠組みでクラウドファンディングを活用しているため、教員や職員もターゲットの中に含まれていますが、やはり主な対象となるのは学生です。そのため、学生への支援や援助が主たる目的として導入されています。そのほか、「大学通年基金」や「大学図書館の運営」などにもお金が充てられており、大学の運営に必要な資金の調達も行われています。

財政基盤の強化

筑波大学のホームページにはクラウドファンディングに着手し提携を結んだ背景が詳しく記されており、「大学をより魅力的なものにするためには財政基盤を強化し、個性的な教育研究を展開させる必要がある。そのためには国からの競争的資金や運営費交付金のみではなく、寄附金獲得を拡充させることが必須」といった将来を見据えた見解が込められています。
また、有力なツールであるクラウドファンディングを活用することで、筑波大学を応援してくださる方々の裾野を広げることに貢献し、とりわけ研究費が不足している基礎研究やラボ内で学生が使用可能な研究費、他の国立大学でも類を見ない幅広い学問分野を有する筑波大学の強みを生かした異分野融合の学際的研究の芽を機動的に育てられるよう努めていくなど、クラウドファンディングの必要性を挙げています。

「TFF(Tsukuba Future Funding)」の実績

筑波大学はこれまで、クラウドファンディングと密接な関係を築いてきました。その実績と経験がゆえに、今回のReadyforとの提携につながったのです。

2015年9月より、筑波大学出身者の会・筑波みらいの会が経営する一般社団法人「筑波フューチャーファンディング」と協働して、国内初となる大学クラウドファンディングサービス「TFF(Tsukuba Future Funding)」をスタートさせました。筑波大学の学生や教員、卒業生らの夢を実現することに特化したサービスとして、現在も筑波大学のOB/OGによって運営されています。筑波みらいの会は筑波大学が毎年多くの起業家を生み出す日本のシリコンバレーになることを目指し、筑波大学の学生をターゲットに起業教育のサマーセミナー「TCC(Tsukuba Creative Camp)」を2014年7月に開催しました。その流れをさらに強化するべく、学生の起業やその前段階の企画を支援するシード資金の提供方法として、「TFF(Tsukuba Future Funding)」の設立準備に取り掛かり、2015年からサイトの本番リリースを行うようになりました。

そうした「TFF(Tsukuba Future Funding)」設立などの背景のもと、筑波大学はクラウドファンディングとゆかりのある関係を持ち、先に述べたReadyforとの提携を結ぶことになったのです。

プロジェクトについて

では、筑波大学がクラウドファンディングを活用し実行させたプロジェクトとはどのようなものなのでしょうか。

冒頭でも記した通り、今年1月から3月までの間、筑波大学は「資料費減少で危機。大学図書館に本を購入し若者に十分な学ぶ場を」というプロジェクトを実行していました。その内容とは、国立大学に分配される運営費交付金が減額され、筑波図書館では資料購入費が減少し、主要な雑誌や新聞の購入もままならない現状を打開するべく、大学教育の質を下げないためにもクラウドファンディングを通じて運営費を募ったというものです。一日に平均3,000人ほどが利用する筑波大学の図書館では、開館時間の延長などの努力により、利用する学生が多く厚い信頼が寄せられています。その甲斐あってか、300万円の目標金額を上回り、およそ512万円の資金調達に成功。プロジェクトが無事達成された現在、筑波大学図書館が主体となる「レポートの書き方セミナー」や「おりがみ講習会 Origami Workshop」など、積極的なイベントや行事も盛んとなっています。

まとめ

さて、今回は『筑波大学がクラウドファンディングと提携!その背景とは?』について考察しました。

先述の通り、近年国立大学に分配される運営費交付金は減額されています。そうした状況のなかで筑波大学がクラウドファンディングをうまく活用したことは、大学の新たな運営手段を確立したと言えるでしょう。今後筑波大学のみならず、国内の他大学でもクラウドファンディングを生かした運営が行われることに期待が寄せられています。

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