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2020.7.1

With/Afterコロナにおいて成長する事業〔健康領域〕

With/Afterコロナにおいて成長する事業〔健康領域〕

新型コロナの影響により、半ば強制的に社会のあり方が変化している現在。
今回は健康をテーマに成長が予想される事業について紹介します。

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社会の変化とビジネスチャンス

新型コロナの影響によって世界経済は落ち込み、国内における新型コロナウイルス関連の倒産は、判明しているだけで約280件(2020年6月現在)に上ります。緊急事態宣言は解除され、外出自粛も緩和されたことで経済の回復が期待されますが、第2波の懸念もあり回復にはまだまだ時間が必要です。

また、外出自粛が緩和されたことで会社や学校への通勤通学が再開してきましたが、オフィスや学校での活動は、以前と全く同じというわけにはいかず、極力3密を避ける、細めに除菌や消毒をするなど新しい習慣が求められています。新型コロナが私たちの日常生活や社会のあり方を半ば強制的に変えようとしているのです。

しかし、社会の変わり目にこそビジネスチャンスがあります。変化に伴い新たな課題が生まれ、その解決策が社会から求められるからです。経済が回復途上の現在でも、社会の変化と課題を捉えることで、新規事業立ち上げのチャンスがあります。With/Afterコロナにおいて、どのような課題が生まれ、どのような事業が成長するのでしょうか。今回は健康領域にフォーカスして考えていきます。

外出自粛時に課題となった運動不足

外出自粛の生活は様々な課題を生み出しました。外出自粛の要請を受けリモートワークの導入が急ピッチで進んだことで、運用制度の整備の課題が生まれました。リモートワークは、働いている人の姿が見えず仕事の生産性が落ちるのではないかという懸念や就業の区切りが曖昧になり長時間労働に繋がるといった懸念もあります。

また、学校や保育園が休校休園となり、小さな子どもがいる家庭では仕事の合間に子どもの面倒を見る必要が出てきました。家族と過ごす時間が増えたという良い点がある一方、慣れない自宅での仕事で業務に集中できない、集中するための場所がないといった課題も生まれました。共働き世帯では家事や育児の分担が上手くいかず、夫婦関係に亀裂が入ってしまうケースなども出ています。

前述を一例として外出自粛に伴い様々な課題が生まれてきましたが、健康を脅かす重大な課題として運動不足があげられます。スポーツジムは一時閉鎖され、外での運動は極力避けるようになりました。しかし、外出自粛による運動不足は普段ジムや外で運動している人だけの問題ではありません。通勤通学や営業訪問、買い物などの日常の活動が運動の機会となり、私たちの健康を支えていました。外出自粛により普段の生活の中で自然とできていた運動ができなくなったのです。これは、大多数の人が影響を被る深刻な課題です。

出典:株式会社明治「在宅勤務に関する調査」
・在宅勤務を始め運動不足を感じていることに「あてはまる」と回答した人は6割以上
・「ややあてはまる」と回答した人まで含めると8割以上の人が運動不足を感じている

 

運動不足による健康への悪影響

慢性的な運動不足は人の体に様々な悪影響を及ぼします。
この段落では、その一例を紹介していきます。

疲れやすくなる

運動が不足していると血行が悪くなり、体の中に老廃物がたまることで、疲れを感じやすくなります。また、慢性的な運動不足は筋肉の過度な緊張や心肺機能の低下を引き起こし、買い物時の歩行や階段の上り下りなど、日常の生活動作でも疲れを感じやすくなってしまいます。適度な運動はストレスを発散させる効果がありますが、運動が不十分だとストレスもたまり、疲れと重なることで、仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼしてしまうのです。

生活習慣病のリスクを高める

運動不足が一因となり引き起こされる肥満は、生活習慣病のリスクを高めます。食べる量は変わらず、運動量が減ってしまうと消費を上回ったエネルギーは脂肪として体に蓄えられます。この状態が続くと肥満となり、この肥満が原因となって糖尿病、脂質異常症、高血圧、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病になるリスクを高めます。これらの生活習慣病は仕事やプライベート問わず日常に大きな影響を及ぼすため切実な問題です。

睡眠障害のリスクを高める

精神的な疲労はたまっているのに、肉体的には疲れていないというアンバランスな状態になると、眠りが浅くなったり眠れなくなったりします。この状態が続くと、不眠症などの睡眠障害を引き起こすリスクが高まります。また、寝つく時間帯が遅くなったりなど、生活リズムが狂うことでストレスがたまることも問題です。

精神疾患のリスクを高める

前述の悪影響が積み重なると、うつ病や他の精神疾患の発症に繋がることもあるため、慢性的な運動不足は精神疾患のリスクも高めると言えます。反対に体を動かすことで、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンをはじめとした神経伝達物質が活性化し、不安感が解消されたり、気持ちが前向きになったりします。運動は肉体面だけでなく、精神面の健康を整えるためにも重要です。

Withコロナにおいて健康領域で成長する事業

運動不足が体に及ぼす悪影響は大きく、普段の生活の中で自然とできていた運動ができなくなった分、室内でも意識的に体を動かす必要があります。この課題の解決策としてどのような事業やサービスが人から求められ、成長していくのでしょうか。

オンラインフィットネスサービス

外出自粛の中で運動不足解消の方法として考えられるのは、室内での運動です。実際にストレッチや筋トレ、ヨガなどを始めた人も多いでしょう。しかし、スペースが限られる室内でできる運動として、具体的にどのような運動をしたら良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。また、ストレッチや筋トレは間違ったやり方をしてしまうと効果がありません。そこで注目されているのが、オンラインフィットネスです。Withコロナの新しいフィットネス習慣として、今後もますます伸びることが予想されます。

サービス例:SOELU(ソエル)

SOELUは、国内最大級のオンラインフィットネスサービスです。2018年3月のサービス開始から順調に成長してきましたが、今年の2月以降は新型コロナの影響により入会者数が急増し、会員全体の約30%を直近数ヶ月の新規入会者が占めています。約200人の専門インストラクターがヨガやピラティスなど様々なプログラムを提供しており、朝5時から深夜24時まで30~60分のライブレッスンを受けることができます。

室内運動器具の通販事業

室内で手ごろに運動できるバランスボールやステッパー*などの運動器具にも注目が集まっています。オリジナルフィットネス器具の企画や通販事業を手がける東急スポーツオアシスでは、新型コロナウイルスの影響前(2020年2月度の実績)と比較すると、2020年3月度は売上が倍増しています。リモートワークの合間や休憩中に手軽に運動できる運動器具の市場は今後も伸びることが予想されます。

*ステッパーとは、左右のステップ板に足を乗せて交互に足を踏み込む運動器具。
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動や、足周りの筋トレと同様の効果が期待できる。

健康/運動領域に特化した動画配信サービス

室内で運動する際に、YouTubeなどの無料動画配信プラットフォームで、室内フィットネスのレクチャー動画を閲覧する人が増えています。YouTubeという巨大プレイヤーがいるため、特定領域に特化することが重要ですが、健康や運動などに特化した動画配信サービスは、オンラインフィットネスサービスと同様に、Withコロナの新しいフィットネス習慣の牽引役になり得る可能性があります。

Afterコロナにおける成長可能性

前述した事業は、新型コロナの感染対策である外出自粛が生んだ課題が根底にあります。外出自粛が完全に解除されたり、待望のワクチンが創られ治療可能な病となることで、ユーザーが激減してしまうのではないかという懸念があるかもしれませんが、そんなことはありません。今回、リモートワークや室内フィットネスなど家中での活動を強いられたことで、多くの人がそのメリットに気づいたからです。

そもそもリモートワークや室内フィットネスには、移動時間削減や自分の生活リズムに合わせて働けること、天候に左右されないことなど、多数のメリットがあります。今回はコロナの影響を機に半ば強制的に転換・体験させられましたが、そのメリットを感じた人も多いはずです。まったくメリットを知らなかった人がメリットに気づき、引き続きサービスを利用するということが考えられます。

顧客接点や体験機会が増えたことで、ユーザーが増加した事例として、ゲームが参考になります。国内外問わずゲーム市場は右肩上がりで伸びていますが、牽引しているのはスマートフォンやタブレットで遊べるモバイルゲームです。モバイルゲームが成長している一番の要因は、ゲームのハードウェアであるスマートフォンを誰もが持つようになったことです。スマートフォンを持つ前はゲームをプレイしたことがなかった人たちが、気軽にプレイする機会を得たことで、その面白さに気づき、ユーザーが増えていきました。

今回の新型コロナの影響で、日常生活にオンラインサービスが普及し、オンラインサービスの顧客接点や体験機会が増えました。確かに外出自粛時のピークよりも一時ユーザー数が下がったり、成長が鈍化する可能性はありますが、ゲームと同様の理由で、コロナの脅威が去った後も継続してサービスを利用するユーザーは多いのではないでしょうか。もちろん、コロナの脅威が去った後でも利用され続けるには、サービス自体の質も重要ですので、サービスを磨いていくことも重要です。

まとめ

変化が求められている現在の社会には、ビジネスチャンスが転がっています。今ある課題の解決だけでなく、未来の姿や影響の残り方も想像しながら、事業内容を検討することが大切です。この記事がWith/Afterコロナにおける事業開発の一助となれば幸いです。

 

参考サイト

外出自粛で“巣ごもりによる運動不足”が問題に在宅勤務でカラダに変化を感じている人

は、約8割以上!

・運動とメンタルヘルス|心も体も健康に

・運動不足で「自宅フィットネス」に高まる期待

新型コロナでオンラインフィットネス需要拡大 ジム支援の取り組みも

世界ゲーム市場規模「20兆円」へ、拡大を呼ぶ3つの要因 – 日本も過去最大へ

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