2023.11.18

イノベーションを起こすには?必要な企業文化や組織体系を解説

イノベーションを起こすには?必要な企業文化や組織体系を解説
昨今では、多くの企業が主軸となる既存事業以外に軸となる事業を持つ必要性を感じているでしょう。新規事業立ち上げにあたって社内でイノベーションを起こす際のポイントについて解説していきます。

イノベーションを起こす際の考え方の問題点

イノベーションを過少評価している

リリース当初は全く眼中にないと考えていたスマートフォンによりデジタルカメラ市場が食い尽くされたように、イノベーションというのは初期段階では過小評価される傾向にあります。これは既存事業が強い大企業などでよく起こり、「イノベーションのジレンマ」と言われています。(https://relic.co.jp/battery/articles/11602#i-9) 既存事業が強い大企業や技術に自信を持っている企業であればあるほどイノベーションを軽視してしまいます。その結果、「イノベーションのジレンマ」を引き起こすだけでなく、社内でのイノベーションを阻害してしまうのです。

企業文化や組織体系がイノベーションに合っていない

日本企業は「リスクをとる=損をする」という考え方が根付いていることが多く、社員も挑戦をせず失敗をしないほうが昇進できると考えてしまいます。こうした、目に見えていない考え方や制約がイノベーションを起こすことを阻害しています。

イノベーションに対する捉え方

先ほども述べたように日本企業は失敗への抵抗が強いです。しかし、イノベーションというものは失敗して当たり前なのです。その理由は2つあります。
  1. 新規事業は千三つと言われるほど元々の成功確率が低い 新規事業は本来、1000回やって3回成功すると言われているほど成功することの方が珍しいのです。新規事業を進める過程にとても価値があるのです。進めている中での気付きや発見が既存事業に活かせるかもしれないし、また、新たな別のアイデアが生まれるかもしれません。何よりも優秀な人材を新規事業に取り組ませることで大きく成長させることできます。さらに研究の結果、イノベーションを起こす際、1回目より2回目、2回目より3回目とどんどん成功確率が上がっていくのです。
  2. 新規事業は小さな失敗と小さな成功の繰り返し 実際に取り組み始めると、一歩進んで一歩下がるというイメージを抱いてしまうほど、失敗と成功の繰り返しが続きます。限りある情報の中で仮説を立て、それに向かって進んでいると、また新たな仮説が生まれるということの繰り返しです。そのため、一つ一つの失敗や成功に過剰に反応をしていてはいけないのです。

イノベーションを起こすためのポイント

イノベーションに対する考え方を変える

イノベーションを規模が小さく、技術力の低いものなどと、既存事業の視点から見て過小評価するのではなく、その過程で得られるものや、既存事業も昔は新規事業であったということを意識して、イノベーションの必要性というものをしっかりと認識する必要があると思います。 また、失敗を前提にとは言わないですが、イノベーションは失敗しやすいものなのでそれを認識したうえで、効率を重視して既存事業ばかり行うのではなく、挑戦するという考え方を持ちイノベーションを起こすことが重要になります。

イノベーションを起こしやすい文化や環境に変える

一部分の人がアイデアを出して取り組むのではなく、全社員から新たなアイデアを集めるなど、全社的にイノベーションに取り組んでいく必要があります。 全社的にイノベーションに取り組むときに、実際に行うのは社員(人)です。そのため、社員がどれだけイノベーションに取り組みやすい環境、組織、報酬、評価基準などになっているかが重要です。もし、失敗の許されない環境で、数字での成果だけが評価基準の会社であったら誰もイノベーションを起こそうとはしないでしょう。 例えば環境は、失敗を許容する環境を作る必要があります。しかし、これはただ失敗してもいいというのではなく、挑戦をしてその過程で様々な仮説を立て行動を起こし、副次的な成果や次に活かせる発見などを手に入れることで初めて許容されるのです。こういった挑戦に対してしっかりと行動し、失敗してしまった場合は何かしら手に入るものはあります。そういった人はしっかりと評価し、再度チャンスを与えるべきだと思います。 このように会社全体が挑戦し意味ある失敗をした場合には評価をし、再度挑戦するチャンスを与える文化や環境づくりが非常に大切であると思います。

まとめ

今回は実際のイノベーションと、多くの人がイノベーションに対して持っている考え方やイメージのギャップ、では、どのようにすればイノベーションを起こせるのかなどを記しました。 イノベーションに限らず、挑戦しなければ失敗して損をすることもありませんが、成功して得をすることもありません。そして既存事業はいずれ衰退していきます。つまり企業として新規事業に挑戦をしないで既存事業だけを行っていると右肩下がりに進んで行きます。 ただ挑戦すればよいというものではないので、しっかりとリスクヘッジをしたうえで新規事業を起こしていければよいと思います。

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