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2020.8.24

デジタルトランスフォーメーションに取り組むアパレル企業事例

デジタルトランスフォーメーションに取り組むアパレル企業事例

今回の新型コロナウイルスの感染拡大で、厳しい状況に追い込まれている業界の1つがアパレル業界です。アパレル大手のレナウンが民事再生法を適用した時は衝撃を受けました。新型コロナ以前から長引く経営不振に加え、新型コロナウイルスによる百貨店の休業、EC化の遅れが原因でした。アメリカでは、紳士服メーカーのブルックス・ブラザーズが経営破綻しました。長い歴史を持つ老舗企業でさえも、新型コロナウイルスには対応できませんでした。

その中で、今回はデジタルトランスフォーメーション(以後DX)に成功し新型コロナウイルスを上手く乗り越えた様々な企業のDX施策を紹介したいと思います。

 

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」と「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が「あつ森」で公式の服デザインを配布

(写真:あつまれ どうぶつの森)

MARC JACOBSとVALENTINOが、任天堂のニンテンドースイッチ用ゲーム「あつまれ どうぶつの森」の「マイデザイン」機能で服のデザインの配布を開始しました。
現在公式サイトで販売されているアイテムを再現したデザインなどを展開しています。

「トミー ヒルフィガー」がバーチャルファッションショーを検討

「トミー ヒルフィガー」 2020-21年春夏コレクション KUBA DABROWSKI / WWD (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC

トミー ヒルフィガー グローバルのCEOダニエル・グリーダーは、「バリューチェーン全体のデジタル化とバーチャルランウエイショーの実現を目指している」と語りました。
また、創業者でデザイナーのトミー・ヒルフィガーは、「私たちの多くはもはやデジタルテクノロジーなしには生きていけない。テクノロジーの進化は私たちに新たな創造性をもたらしてくれるだろう」話しています。

同社は今後、拡張現実(AR)やバーチャルリアリティー(VR)、ミクストリアリティーのソリューション全てを検討しているとして、良いと思ったものはどんどん導入していくとしています。
これらの取り組みはなんと、新型コロナウイルスにより考えたわけではなく、19年11月には、22年春夏コレクション以降のデザインを全て3Dで行う計画を考えて発表していたのです。

そのため、デザイナーの66%は既に3Dデザインの訓練を受けており、20年中には全デザイナーに拡大するとしています。
グリーダーCEOは「3Dデザインを顧客に向けても活用できるよう取り組んでいる。近い将来、顧客にデジタルな体験してもらえるだろう」と話しています。

「FABRIC TOKYO」売らない店舗戦略

FABRIC TOKYOはオーダーメードスーツのD2Cブランドを展開しています。新型コロナウイルスの影響で、店舗の大半は営業停止にもかかわらず、顧客データを活用してヒットを生み出しています。

どのようにしているかというと、FABRIC TOKYOは「売らない店舗戦略」を推し進めており、店舗は商品を販売せず、来店客の身体を採寸する場として使用しています。利用者はその採寸データを基に自宅からECでスーツをオーダーするのです。同社はこうした、オンラインとオフラインの店舗を統合したアパレル事業にいち早く取り組んできました。

FABRIC TOKYOが大半の店舗を休業する中、オンラインだけでヒット商品を生み出せる理由は、こうした店舗とECを統合した事業モデルによってきめ細かな顧客データを保持しているからです。スーツなどのビジネスウェアは正確なサイジングが重要となるので、同社のデータを基に顧客に適したサイズ提案は購入へとつながりやすくなっています。

「ユニクロ(ファーストリテイリング)」全身写真2枚で非接触採寸AI採用

(写真/Bodygram Japan)

ユニクロが採用したのは「Bodygram」という身体採寸AIです。このAIはわずか2枚の写真を基に、ディープラーニングによって蓄積した12万人のデータを参照して体の各部位の寸法を高精度で推定できるようになっています。

このAIはユニクロアプリ内で「MySize Camera」というサービスとして19年11月からスタートしています。基本情報を入力後、指示通りに2方向から撮影するとサイズを測定することが出来ます。採寸データはマイサイズに登録することができ、商品を購入する際に登録データを参照することが出来ます。

「sitateru CLOUD」アパレル業界のDXを支援する衣服生産管理サービス

今回紹介する「sitateru CLOUD」をリリースしたシタケル株式会社はアパレル企業ではありませんが、アパレル企業のDXを推進するサービスを行っているということで紹介させていただきます。

この「sitateru CLOUD」を活用すると、衣服生産の管理や工場とのコミュニケーションをデジタル化することができ、業務の効率化やリモートワーク対応など、サプライチェーン全体のDXを推進することができます。

サービスリリースの背景は、アパレル業界が、ブランド事業者、縫製工場、資材メーカー、仲介業者など、様々なプレイヤーがひしめく多重構造になっていたからです。それぞれの業務はアナログ的に管理され、属人性が強く、リモートワークや担当者以外の対応は困難を極めていました。さらに、コミュニケーションの手段は電話、FAX、メールなどと分散しており、コミュニケーションに起因よるトラブルは後を絶ちませんでした。

その中で、シタテル株式会社は、人・しくみ・テクノロジーで衣服の価値を変えることをミッションとして掲げており、デジタル化の遅れたアパレル業界のDXと、災害・天災などの有事の際にも役立つ分散化したサプライチェーンの構築を推進するために、本システムを開発しました。

このサービスを使うことで、「アイテム管理」「コミュニケーション」「サプライチェーン」における課題を解決することが出来ます。

まとめ

アパレル業界はもともと流行の移り変わりが激しかったからこそ、DXにも様々な形で柔軟に対応することが出来ているのかもしれません。今回の新型コロナウイルスをはじめとしたVUCAな時代に、DXだけでなく新しいものにアンテナを張り続け、どこまで柔軟に対応し適切な判断が出来るかが重要になってきます。

 

【参考文献】

・ユニクロ(ファーストリテイリング)
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00336/00001/

・FABRIC TOKYO
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/00404/

・「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」と「ヴァレンティノ(VALENTINO)」
https://www.fashionsnap.com/article/2020-05-04/animalcrossing-marcjacobs-valentino/

・トミーヒルフィガー
https://www.wwdjapan.com/articles/1069295

・シタケル株式会社
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000041863.html

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