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2020.8.28

デジタルトランスフォーメーションによって、国内の食品業界はどのように変化するのか

デジタルトランスフォーメーションによって、国内の食品業界はどのように変化するのか

デジタルトランスフォーメーションとは、データやデジタル技術によってビジネスに変革をもたらす考え方です。食品業界では、最新のIoTやデジタルテクノロジーを導入し、継続的なプロセスの改善や生産拡大の機会に活用することが求められています。その為、食品業界も今後、大きな変革を迎えることは間違いないでしょう。今回は、デジタルトランスフォーメーションにより、国内の食品業界にどのような変化がおきているのか、具体的な企業例とともに解説していきます。 

食品業界が抱える課題

食品・飲料業界は、テクノロジーを用い解決しなければいけない、いくつかの重要な課題に直面しています。

製造・流通領域での課題

食品・飲料メーカーのオペレーションは通常、一般に定置洗浄 (CIP)、トレーサビリティ、ラベル誤表記の記録、シリアル管理などの複雑なプロセスで構成されており、業界はブランドと製品の品質、味、安全性の一貫性を最大限確保しつつ、同時に原材料と規制対応コストの上昇分を補うために生産と包装のコストを引き下げていく必要があります。

研究開発では、さまざまな条件で繰り返し実験を行う必要があります。しかし、研究者が限られた時間の中で行える実験は限られてしまいます。

課調理技師領域での課題

現在、ミレニアル世代を健康意識が高い世代ということが様々な調査レポートから明らかになっている。ヨガや運動を日常に取り入れている割合が他の世代に比べ多く、お酒をあまり飲まなくなったとも言われている。その為、調理技術領域のフードテックでは、情報と調理機器を結びつけることで健康的なメニューを提案したり、調理の幅を広げたりすることが必要だと考えられています。

代替食領域での課題

現在、宗教上の理由や信条によって特定の食物を口にできない人が世界には存在します。この人たちに幅広い料理を提供する為にも、代替食領域の研究開発は活発になっています。食材を分子レベルにまで分けて研究する「分子ガストロノミー」は、以前はレストランで提供される調理法として知られていましたが、現在では新たな食品を開発するテクノロジーとしても注目を浴びています。テクノロジーが発展すれば、宗教上の問題だけではなく、人口増加にともなう食料不足の問題を解決できる可能性があります。

外食領域での課題

企業規模が変われば、業務で手段も手順も変わります。飲食店の場合、多店舗展開で経営を拡大していくなら、属人化しがちな作業ほど仕組みを整え標準化する必要があります。また、店舗における人手不足も課題としてあげられます。

様々なデジタルトランスフォーメーションの具体例

味の素

工場に設置した多種多様なセンサーから取得した温度や物質・成分の濃度といった時系列データや、過去に蓄積された生産効率指標のデータをもとに、熟練者の経験に頼っていた製造プロセスを制御するようなモデルを構築したり、高度な品質管理手法を生み出したりします。これらの解析によって、これまで把握できていなかった、安心・安全を維持したままより効率が高い生産に繋がる変数を発見し、新たな製造方法を提案、生産性を向上しました。

研究開発では、近年発展した計測技術・実験ロボット技術を導入し、様々な実験データを高速かつ大量に取得できるようになりました。これらのビッグデータを自動で収集する仕組みを構築し、機械学習で最適化することにより、知能を持ったラボラトリーオートメーション技術を開発し、研究開発を加速しました。

また味の素では、SNSを駆使して多様化する消費者のニーズに対応しています。具体的には、インターネット上にある生活者の情報と、購買履歴などの外部情報を組み合わせて分析し、生活者の意識や行動を多面的にとらえます。

クックパット

クックパッドが手がける『OiCy』は、レシピと機器をつなぎ料理をさらに豊かにするスマートキッチンです。『OiCy Taste』は、クックパッドのレシピを選ぶと自動的に調味料を用意してくれる調味料サーバーで、人数に合わせて量を変更したり、好みの味付けに調整したりもできます。

Hargol FoodTech

イスラエルのハーゴル・フードテックが開発した食材は、バッタ。通常はハチの幼虫やイナゴなどで、ビジュアルもそのままという場合が多いですが、この商品は粉状で、昆虫食という感覚がありません。昆虫は低カロリー・高タンパクで、ダイエットにも良いそうです。

株式会社ブルームダイニングサービス

株式会社ブルームダイニングサービスは、原価管理をデジタル化し、商品の価格や規格がパソコンやタブレット端末から一覧で確認できる上、発注の数量や合計金額、納品日がはっきり分かるようにした為、事業拡大につながっています。

Eatsa

アメリカで創業されたレストラン「Eatsa」は、メニューを絞ることでほぼ全自動&ほぼ無人での営業を行っています。店内の注文用タブレットで、その日の気分、食材の好き嫌いなどの質問に答えると、いくつかのサラダが提案され、好きなメニューを選べます。

まとめ

今回は、デジタルトランスフォーメーションにより、国内の食品業界にどのような変化がおきているのか、具体的な企業例とともに解説していきました。

食品業界は、これから大きな変革を迎えることは間違いないので、各企業は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していく必要があります。実際にデジタルトランスフォーメーションを考える際は、業界に先駆けてDXを推進している会社を、まずは参考にすると良いでしょう。

 

【参考文献】
・IoT や最新型の OT/IT インフラストラクチャーで食品・飲料製造業界の課題に対処できますか?
https://www.stratus.com/jp/stratus-blog/can-iiot-and-a-modern-otit-infrastructure-help-address-food-and-beverage-manufacturing-challenges/

・デジタルトランスフォーメーション | 採用情報 | 味の素グループ
https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/recruit/fresh/special.html

・ミレニアル世代の食事観 オーガニック、プロバイオティクス、スナックハックーー新たな食のニーズを探るhttps://markezine.jp/article/detail/28423

・【2019年版】注目のフードテック企業20選!食と農の未来を握るスタートアップ
https://goworkship.com/magazine/foodtech-startup/

・【 フードテックとは? 】 注目企業12事例に学ぶ、テクノロジーで「食」にイノベーションは起こるのか?
https://marketing-rc.com/article/20190412.html

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