「ブレインライティングをシートに記入する手順とは?フレームワークとしての概要から徹底解説
新規事業を創出するプロセスの一つに「アイディエーション」がありますが、社内の会議などで、アイデア出しを行う企業は多いと思います。
今回は、アイディエーション時に有効なフレームワークの一つとして、「ブレインライティング」をご紹介します。
ブレインライティングとは
はじめに、ブレインライティングの概要やブレインストーミングとの違いについて説明します。
(1)概要
ブレインライティングは、会議などアイデア発案の場面において活用されるフレームワークの一つです。求めるテーマに対して、より多くのアイデアを発案することを主な目的としています。
6人程度のグループで実施し、個々人が無言でアイデアを書き出していくのが特徴です。
(2)ブレインストーミングとの違い
アイデア出しのフレームワークとして最も知られているのが、ブレインストーミング(通称:ブレスト)です。ブレインライティングがブレストと異なるのは、一人での思考をベースにしていることと、紙に書き出していくという点です。
またブレインライティングは、以下のようにブレストが持ついくつかの欠点を克服することが可能です。
ブレストの欠点 | ブレインライティングの場合 |
・同時に一人しか発言できない | ・同じ時間に全員がアウトプットできるため効率が良い |
・アイデア量が多い割に、質の高いアイデアが出ない。「机上の空論」が多い傾向にある | ・むやみやたらにアイデアを出さない代わりに、じっくり思考ができる。出たアイデアから次なる発案をしやすいように設計されている。そのため、現実的で質の高いアイデアが生まれやすい |
・アイデアの発案や発言が苦手な参加者を十分に活かせない | ・発案にかかる心理的負担が軽減されるため、それぞれが十分にコミットできる |
ブレインライティングの手順
次に、ブレインライティングの実施手順を確認しましょう。
シート
出典:ブレインライティングを実施する際に気をつけたいこと
- 上記のようなシートを参加者全員に配る(通常、6人程度で行います)
- テーマを決め、シートに記入する
- 一番上の行に3つのアイデアを記入する(ワーク時間は5分間程度で設定します)
- 左隣の人にシートを回す
- 自分が書く上の行の内容をヒントにしながら、2行目に3つのアイデアを記入する
- 4〜5を6行目が埋まるまで繰り返す
ブレインライティングを行う上でのポイント
続いて、ブレインライティングをより円滑に行うためのポイントをおさえておきましょう。
- ワークがはじまると、無言での個人作業が続きます。いきなりスタートさせるのではなく、テーマについて軽く話し合っておくことで、アイデアが出しやすくなります。
- 上の行に書かれているアイデアが的外れな場合であっても、それを否定せず、良い点を探して発案に活かすことを意識しましょう。
- 基本的に自分が書く上の行を参考にアイデアを出しますが、難しいと判断した場合は、上の行を気にしないで発案すると良いでしょう。
ブレインライティングの事例
次のようなテーマ、形式での事例があります。ぜひ参考にしてみてください。
- 「自動車の新しい(ユニークな)使い方を考える」
https://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/1203/05/news004.html - 株式会社HEART QUAKE運営 新規事業立案ワークショップ
https://heart-quake.com/article.php?p=1697 - Googleスプレッドシート等を活用した「オンライン」ブレインライティング
https://www.comnico.jp/we-love-social/withcorona-01
まとめ
ブレインライティングは、ブレストに比べ現実的で多くのアイデアを出すことができるため、企業内の「アイディエーション」に適したフレームワークと言えます。本記事で紹介した手順やポイントを参考に、アイディエーションの際に活用されることをおすすめします。
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