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2017.11.29

みんなで宇宙へ!宇宙に挑戦するクラウドファンディング5選

みんなで宇宙へ!宇宙に挑戦するクラウドファンディング5選

今年7月30日、北海道大樹町で、民間企業が単独では国内初となるロケットの打ち上げが行われましたが、残念ながら目標とする”宇宙”には届かず、宇宙への道の遠さと厳しさを世間に知らせることとなりました。そんな宇宙への道は果てしなく取り組みが難しいなか、クラウドファンディングを活用し宇宙にチャレンジするプロジェクトがいくつか存在しているのです。そこで今回は『みんなで宇宙へ!宇宙に挑戦するクラウドファンディング5選』について紹介していきたいと思います。

皆でHAKUTOの月面探査ローバーを打ち上げよう!

https://a-port.asahi.com/projects/hakuto/

世界初の民間による月面探査レースに日本から唯一挑戦しているチーム「HAKUTO」は、民間で開発した探査ロボットを月に着陸、走行させ、動画や画像を地球に送ることをメインミッションとしています。そんなHAKUTOは今年、月面探査ローバー「SORATO」のロケット打ち上げを試み、それに必要な打ち上げ資金を、朝日新聞社のクラウドファンディング『A-port』を通じて調達。地上から38万km離れた月を目指し、世界初の民間による月面探査を行ないました。

不足している約1億円の資金の一部獲得とともに、より多くの方にHAKUTOの存在を知ってもらい、仲間になってもらうことを目的に始めた本プロジェクトは、1,337名のサポーターから3,300万円以上の支援金を集めることに成功し、大勢のサポーターと共にHAKUTOの輪を広げることができました。なお、打ち上げは、TeamIndusが手配するPSLVというロケットで、2017年12月28日にインドで行う予定です。

宇宙における星形成史を辿ってみたい!

https://academist-cf.com/projects/?id=25

徳島大学の古屋准教授率いる BISTRO(B-fields In STar forming RegiOns)-Jチームは、ハワイ島マウナケア山頂付近にあるサブミリ波望遠鏡を利用して、星形成プロセスの解明を目指した研究を進めています。太陽は、約46億年前にガスと塵の雲から誕生し、星が生まれる過程は四国全体を1cmに潰すほどの作業で、これは重力により引き起こされます。でも、そうはさせまいとする力も働きます。その代表が磁場による力です。

BISTRO-Jチームは、その様子を解明するため、ハワイ 島の標高4,100mの天文台に専用装置を持ち込み、国際共同観測を始めました。そのための研究費として、学術系に特化したクラウドファンディング『academist』にて、80万円を募った結果、なんと574%の達成となる459万円の資金調達に成功。観測計画は現在2年目に突入しており、最終的な研究成果の発表は2021年を予定しています。

行方不明の星たちを探すカギに遂に辿り着く。銀河誕生の謎に迫る

https://readyfor.jp/projects/antarctic-telescope

宇宙には渦巻銀河や楕円銀河など様々な種類の銀河がありますが、どのように生まれて現在のような姿になったかは大きな謎に包まれています。銀河が発見されてから早90年、生命誕生の源である星を育む銀河の形成は未だ謎のままです。その謎にもっとも迫る暗黒銀河を解明する挑戦を、筑波大学 宇宙観測グループが始め、そのための研究費 1,000万円を『Readyfor』にて募りました。

遠方宇宙は観測が難しく、従来の光の観測からは理論的に予想されている銀河の3割しか見つかっていません。しかし、広視野超伝導電波カメラが開発できれば、残りの7割以上の行方不明となっている暗黒銀河を観測し、銀河の謎が解き明かせると期待しています。なお、このプロジェクトは今年の6月に、目標金額を超えた1,230万円を集めることに成功し、現在は先に述べた電波カメラ開発に勤しんでいる段階です。

みんなの力で宇宙にロケットを飛ばそう!

https://readyfor.jp/projects/antarctic-telescope

2006年からロケット開発事業に取り組んでいるインターステラテクノロジズ株式会社は、クラウドファンディング『CAMPFIRE』を通じて、「2016年夏に本社を構える北海道広尾郡大樹町にて、高度100kmを超える宇宙観測ロケットを打ち上げる」といったプロジェクトを立ち上げました。本プロジェクト実行のために、10kNエンジンの長秒時燃焼試験、LEAP実験機による姿勢制御技術取得、アビオニクス通信技術の開発などを行い、支援設備として射点付近に実験場建屋を建設。また、東京大学との共同研究、JAXAとの委託開発、ASI総研との共同開発も行っています。

未来に向けた夢あふれるものでしたが、資金調達は84%の達成に留まり、このプロジェクトは残念ながら失敗に終わりました。しかし、インターステラテクノロジズは現在もロケットの開発および宇宙への挑戦は続けており、最近では7月末に観測ロケット「MONO」の打ち上げに成功し、今後の実験につながる貴重なデータを記録しています。将来的に再びクラウドファンディングにチャレンジし、未来を開拓するプロジェクトの実行に挑んでくれることへの期待が寄せられています。

LightSail: A Revolutionary Solar Sailing Spacecraft

https://www.kickstarter.com/projects/theplanetarysociety/lightsail-a-revolutionary-solar-sailing-spacecraft

シャトル型や使い捨てのカプセル型など、これまでさまざまな種類の宇宙船が開発されてきたなか、カリフォルニア州の惑星協会は 2015年に『Kickstarter』を通じて「太陽光のみで動くヨットのような宇宙船」を新たに開発しました。出資を募集しているのは『LightSail』という宇宙船であり、太陽光を受けてヨットのように宇宙を進む仕組みです。確かな技術と優れた性能が保障されており、惑星間の航行に適しているなどの理由から話題となっています。

このプロジェクトは$1,241,615(1億3,600万円)の資金調達に成功し、無事LightSailの打ち上げを実施しました。通常プロダクト関連のクラウドファンディングでは、開発された製品が支援者に送られることが多いのですが、さすがに宇宙船をプレゼントすることは難しいです。しかし、惑星協会のグッズが送られたり、高額な出資者は宇宙船に名前が掲載したりと、お金で買えない価値のあるリターンが送られました。


さて、今回は『みんなで宇宙へ!宇宙に挑戦するクラウドファンディング5選』について、国内/海外の事例を紹介しました。

先日、Googleストリートビューが宇宙に進出したり、アメリカが北ミサイル対処に宇宙空間を活用したり、さまざまな面で何かと宇宙への関心が高まっています。「宇宙ブーム」といっても過言ではないこの時代において、宇宙をテーマにしたクラウドファンディングが今後増えていくのではないでしょうか。

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