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2018.5.21

企業はクラウドファンディングを活用することで、何を検証するべきか?

企業はクラウドファンディングを活用することで、何を検証するべきか?

市場規模を拡大し続けているクラウドファンディング。最近では、大手メーカーや中小企業など、さまざまな会社が実際に製品化する前の段階でクラウドファンディングを実施しているケースが増えています。なかでも、東芝が製造した学習型アルコールガジェットの「TISPY」や、シャープが新規事業である「ロボホン」の発売1周年に際し開発した特別モデルや限定アイテムなどが話題となりました。

では、こうした企業がクラウドファンディングのプロジェクトを実施する場合、一体何を検証するべきなのでしょうか。今回は「企業はクラウドファンディングを活用することで何を検証するべきか?」について紹介していきます。

テストマーケティング

クラウドファンディングでプロジェクトを実施すると、新たに開発された製品や事業アイデアがどれほどのポテンシャルを持っているのか検証することができます。製造コストを軽減しつつ、顧客のニーズやサービスの必要性、またマーケティングには欠かせない現実的なペルソナ設定が可能となります。クラウドファンディングは高い共感性がないと成立しないため、支援者が共感できるようなプロジェクトである必要性が伴われます。

実際に開発された製品を販売した際、顧客に受け入れてもらえるかは未知数であり、モニター以外の人たちに欲しいと思ってもらえるかどうかは不明瞭です。クラウドファンディングを実施し先行販売を行うことで、その製品のブランドのコンセプトや品質などが話題になり、多くの顧客の共感を得て多額の資金調達に成功すれば、ニーズの確認やPR効果にとどまらず、さらなる顧客の獲得にもつながります。

製品化の実現性

上記のテストマーケティングとも重なるポイントですが、企業はマーケティングを目的にクラウドファンディングを実施するケースが多いため、プロジェクトが成功すればそのまま実際に製品化へ移したり、失敗すれば改善や改良を加え市場に売り出したりします。

顧客のニーズやブランドの品質などを測った上で、企業側は製品を世に出すに向けて何を実施するべきなのか、クラウドファンディングを実行することで把握できるため、製品化の実現性を検証することが可能となります。

広告効果&集客力

クラウドファンディングは投資家やマスコミをはじめ、学生や主婦、アーティスト、政治家など、さまざまな人がウェブサイトを訪れています。たまたまガジェットのプロジェクトを見つけた玩具会社から、「うちの会社から商品化しないか」とオファーを受けるチャンスもあるほど、いつ何時どのようなつながりが生まれるかわかりません。人気の高いプラットフォームを通じたものであれば、そのぶん多くの方が注目してくれるため、プロジェクトの成功もより期待できます。

また、SNSを通じて情報が拡散される中で、資金提供には至らなくとも、商品やサービスに関心を抱いてくれる消費者を獲得することも十分可能です。

クラウドファンディングを上手く活用した企業事例

では、実際にクラウドファンディングを上手に活用し、上記のポイントを検証した企業事例をいくつか紹介していきます。

「HEART CLOSET」胸のサイズから洋服を選ぶ。
新感覚のアパレルブランド

2016年6月、”胸のサイズから発想するファッションブランド”をコンセプトにした株式会社122が、胸の大きな女性のためのアパレルブランド「HEART CLOSET」を立ち上げる際、事業アイデアや商品にどの程度の価値があるのかをテストマーケティングするために、クラウドファンディングを実施しました。

もともと同社の代表をつとめる黒澤美寿希社長が、自分の胸のサイズにフィットして着られるアパレルが限られる現状を課題視し、考案したのが「HEART CLOSET」でした。品質や着心地、美しさなどに徹底的にこだわり、入念にモニターに試作品を提供して意見をもらうなど、購入の意向を確認していました。その結果、胸が大きく服選びに悩んでいた女性から好評を得て、本プロジェクトは30万円だった目標額を大幅に上回る3,592,500円もの資金調達に成功。日本初となる”胸のサイズで洋服を選べる新感覚アパレルブランド”として、話題を呼びました。

皇室の方々にもご愛用いただく「前原光榮商店」の傘×IoTで
置き忘れない、失くさない傘をつくりたい。

生地の裁断から骨組み、そして「中綴じ」と呼ばれる生地の骨への繋ぎ止めまで。寸分の狂いも許されない職人技が凝縮された傘には、何十年にもわたり磨き上げられた伝統の重みがあります。そんな昔ながらの技術を受け継ぎ、熟練の傘職人がつくる「前原光榮商店」の傘。高品質で美しい傘を失くさないために、IoTデバイス「MAMORIO」をタッセルに組み込んだ傘が開発されました。

電車の中の忘れ物で最も多いのが傘ですが、車内に置き忘れられた傘の本数は年間なんと30万本ほどだそうです。本プロジェクトは、ついつい傘を忘れてしまう人が多い世の中を解決できるニーズの高さを誇っており、また斬新なアイデアから話題性にも富んでいたため、多くの方々から支援をいただき、さまざまなメディアにおいて注目されました。


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