2023.11.18

クラウドファンディングであった腕時計/スマートウォッチの事例/成功例まとめ

クラウドファンディングであった腕時計/スマートウォッチの事例/成功例まとめ

今回はクラウドファンディングの時計/スマートウォッチ関連プロジェクト事例/成功例について考察していきます。

国内外問わずクラウドファンディング自体の歴史は未だそれほど深いものではなく、むしろ新しいものとして認知されることの方が多いのが現状です。とりわけ、表題の通り「時計/スマートウォッチ」にまつわる事例はここ最近のものばかりです。一体どのようなものがあるのでしょうか。以下の国内、海外の成功例をご覧ください。

スマートウォッチに、自由を。”wena wrist”

http://wena.jp

①概要→2016年3月に発売されたカシオ計算機のスマートウォッチ・WSD-F10と同時期に、ソニーのスマートウォッチ・wena wristがクラウドファンディングのサポーター向けに出荷されました。『まだ世の中にない感動価値を提供したいという計り知れない熱い想いを胸に、夢の実現に向けて共創する』をコンセプトにしたFirst Flightというプラットフォームを通じて企画化されたものです。

②内容→wena wristは時計部分をアナログ式のままに保ちながらも、電子マネーや歩数計、スマホからの通知を搭載した新機軸のスマートウォッチです。高質で高級感があるため、従来通りビジネスシーンでの愛用や、いち機械として楽しむこともできます。

③成功→クラウドファンディングを通じたプロジェクトとしては2015年から始まっており、およそ2,000人のサポーターから、なんと1億円以上の支援金が集まりました。予想を大いに超えるほどの成功事例となり、翌2016年の夏より正式に発売されています。

北欧製の時計 “NAUTIC COLLECTION”

https://vejrhoj.com

①概要→デンマークの腕時計ブランド・VEJRHØJ Watchesから、世界的に活躍する北欧生まれのデザイナーであるボー・ボンフィス氏が手がけた木製の腕時計・NAUTIC COLLECTIONが2016年4月に、世界最大のクラウドファンディングとも言われているKickstarterを通じて発売されました。

②内容→NAUTIC COLLECTIONは木製の上品なデザインであり、ケースの厚さはガラスを含め10mmほどの薄型腕時計です。高級感があっておしゃれな見た目に加え、木製には珍しく防水機能も兼ね備えているのです。

③成功→KickstarterのSTAFF PICKに選ばれるほど高い注目を集め、日本円にして1,000万円以上の資金調達に成功を収めました。現在はおよそ5万円の価格で販売されており、時計コレクターをはじめ多くの人に愛されています。

低価格を売りにした “MVMT WATCHES”

https://www.mvmtwatches.com

①概要→若くして起業した2人の青年により設立された時計ブランド・MVMT WATCHESは、2013年にKickstarterと肩を並ばせるアメリカの大手クラウドファンディングサイト・Indiegogoを通じて人気を博しました。

②内容→低価格かつ高品質をモットーにしたMTMVは、日本円にしてたったの1万円台で購入が可能なため、「腕時計」という従来お高いイメージがあったものから一転し、親しみやすいものとして愛されています。また小売店や宣伝費などをカットしているため、インターネット上で消費者に直接販売しているローコストなスタンスを図っています。

③成功→当初の目標金額は$15,000でしたが、最終的に1466%の達成率を誇り、$219,898(およそ2500万円)の資金調達に成功しました。

天然石を活用したスレートストーン・スマートウォッチ「VELDT」

最後にご紹介したいのが、クラウドファンディングENjiNEや、ENjiNEが日本経済新聞社と提携して運営する未来ショッピング Powered by ENjiNEで掲載したプロジェクトです。

①概要→元々クラウドファンディングでの資金調達実績のある人気スマートウォッチ「VELDT」の新作モデルを、期間限定の先行販売/割引販売としてクラウドファンディングを活用しました。

②内容→まだ未発売の新作モデルを事前に先行予約販売する形のプロジェクトとして公開し、先着10名などの限定で、後に正式に販売されたときの定価と比較すると最大60%OFFという非常におトクな価格で提供しました。

③成功→当初の目標金額は100万円でしたが、最終的に376%の達成率を誇り、大幅に目標を超過した達成に成功しました。

ZeTime

スイス生まれの時計ブランド「ZeTime」は、アナログ時計の針とタッチパネルの療法を兼ね備えた世界初のハイブリッドスマートウォッチです。TFT(Thin Film Transistor: 薄膜トランジスタ)カラーディスプレイ、メカニカルハンド、タッチパネル、超耐性ゴリラガラスなどを組み合わせて構成され、カラフルで個性的なインターフェイスが多数用意されています。また、ZeTimeはGPSやスマートフォン通知といった、これまでのスマートウォッチにある機能に加え、心拍数モニターや活動量データ測定、スケジュール管理や遠隔操作など、他にないキャパシティを兼ね備えており、さらに最深30mの防水や1回の充電で30日間の活動など、時計ひとつで様々な役割を果たすのに十分です。

従来のスマートウォッチよりも高性能であり、とくに1回充電すれば1ヶ月間使い続けることができるウェアラブル端末は、今までにない特徴のひとつです。

 

Rossling & Co.

カナダ・ケベック州のモントリオールに拠点を置く腕時計メーカー「Rossling & Co.」は、2013年からKickstarterで自動巻腕時計の開発など、様々なプロジェクトを実行しています。今日では、これまでにクラウドファンディングで出資を募ってきた腕時計を同社のサイト内で正式に製品化されており、主なラインナップとして、40mm×36mmのケースのクォーツ時計はおよそ2万円、40mmの自動巻腕時計は5万円とリーズナブルな値段で販売されています。

Rossling & Co.は本体がたった7mmと極薄であることが最大の特徴であり、無駄な機能をのぞいたシンプルなつくりが売りとなっています。シックで高級感漂うRossling & Co.はわずか2万円ほどで、公式サイトから購入すれば世界中に送料無料で配送されるため、日本から購入することも可能です。

BLENHEIM

イギリス発の時計ブランド「BLENHEIM」は、とにかくシンプルなデザインでありながらも高品位な時計です。Kickstarterを通じて生まれた腕時計ですが、今日では同社のサイト上で普通に購入することができます。バンド部分にステンレスメッシュを採用しており、スーツを着用する時にはフォーマルに、プライベートではカジュアルにつけこなすことが可能です。

クロノやカレンダーといった無駄な機能を全て取り除き、本体から時計盤のデザインまで何一つ無駄がないミニマリズムっぷりは、ありそうで見つからないデザインだと言えます。様々なシーンで使える腕時計を探している方には、非常にオススメです。

STORY

スウェーデンのクリエイターが開発した「STORY」は、”短針が12時間で1周する”という従来の時計の概念を一気に覆した時計です。磁力で浮遊するクロム鋼球が板の上を周ることで時を刻んでいく仕組みであり、クロム鋼球の周回にかかる時間は自分で調整することができるため、1日で1周、1ヶ月で1周、また1年で1周と、自由に調整することができます。

「STORY」には、時計本来の役割である時刻を示すだけのクロックモードや、タイマーとしてセットし経過時間を計測できるタイマーモード、球体が1周するスパンを自由に決められるジャーニーモードと、3つの時刻表示法が存在しています。また、LEDバックライトも搭載されているため、月相や日の出・日の入りを時計のライトで演出することもできます。

Ticwatch S&E

Kickstarterで注目を集めた「Ticwatch 2」は、1万円台というリーズナブル価格でありながら音声操作にも対応できる手頃なスマートウォッチとして人気を博しました。そのTicwatchが、Android Wear搭載バージョン「Ticwatch S&E」として、再びKickstarterに登場し、さらなる進化を遂げています。今回登場したSとEは、どちらもほぼ同じ機能性を持っていますが、Sはスポーツ仕様であり、バンドにGPSアンテナが内蔵されていることから、GPSの精度がEよりも高いです。

また「2」との最大の違いは、OSがAndroid Wear 2.0になったことであり、電話やメールができるのはもちろんのこと、Googleアシスタント機能も使えます。たとえば、出先でとっさにアイデアがわいたとき、「Ok Google、Take a note(メモして)」などと話しかければ、アイデアをメモとして残すことができます。英語だけでなく日本語にも対応しているので、日本人でも安心して使えます。

まとめ

今回はクラウドファンディングの時計/スマートウォッチ関連プロジェクト事例/成功例について紹介しました。今後、クラウドファンディングを介した時計/スマートウォッチがますます増えるのではないでしょうか。

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