クラウドファンディングの決済の仕組み/方法について徹底解説

今回は、クラウドファンディングの決済の仕組みについてご紹介したいと思います。
実際に支援を行った場合、決済がいつ、どのように行われるのかは気になるポイントですよね。
今回は日本で主流となっている購入型のプロジェクトに焦点を当てて決済の仕組みを紐解きます。また、合わせてプロジェクトが成立しなかった場合の返金についても述べていきたいと思います。
クラウドファンディングには、主に二種類の資金調達方式が用意されており、「目標金額未達時には支援金が決済されない」方式(All or Nothing)と、「目標金額達成の可否に関わらず支援金が必ず決済される」方式(All in)があることは以前お伝えしました。
それぞれの方式ごとに、どのように決済・返金が行われるかが異なりますので、分けて見ていきましょう。
Contents
クラウドファンディングのタイプ「目標金額未達時には支援金が決済されない」方式(All or Nothing)の場合
決済のタイミング
この場合は、①プロジェクトが達成した時点が決算日となるパターンと、②プロジェクト達成後、クラウドファンディング期間終了後にカード決済が完了するパターンがあります。それぞれのプラットフォームにより決済のタイミングは異なりますので、活用するプラットフォームの決済について述べられた箇所を参照してください。
決済方法
支援に一番多く利用されている方法がクレジットカードによる決済です。この場合、決済日に支援を行う際に登録したクレジットカードから支援額が決済されます。また、決済自体は運営しているプラットフォームが行っているのではなく、外部の決済システムを使用して処理しているケースが多いようです。つまり、プラットフォーム側では支援者のクレジットカードの情報を扱わず、セキュリティが強固な決済代行業者が情報管理し決済を行うので安心ですね。
また、プロジェクトが目標金額に達成せず、不成立の場合は、カード決済が行われません。
クレジットカード以外でも銀行振込、コンビニ決済などが可能なプラットフォームも存在します。例えば、MAKUAKEなどは、各金融機関からの現金振込が可能です。しかし現在のところ、振込後にプロジェクトが不成立となった場合は、返金の手間がかかるため、運営側が導入しにくく、利用可能なプラットフォームは限定されています。
また、最近ではポイントや仮想通貨で決済できるプラットフォームも出てきています。例えば、WESYM (ウィシム) というプラットフォームでは、T ポイントや楽天スーパーポイントなど様々なポイントで応援できる、日本で唯一のクラウドファンディングとなっています。無駄にしがちなポイントを有効活用できるのは支援者にとっても有難いですよね。
返金方法
上記で述べたように、プロジェクトが達成しなかった場合のうち、銀行振込、コンビニ・ネットバンク決済などで支援を行った時には返金されます。クレジットカードではプロジェクトが不成立の場合はそもそも決済がされないのですが、振込の場合は返金という形で対応される、ということです。返金には口座情報の登録などが必要であり、返金までの期間も一ヶ月以上かかることが多くなっています。
あまりないケースにはありますが、プロジェクトが達成後、プロジェクト運営側に何らかの問題があり、プラットフォーム側が返金の手続きを取る場合、クレジットカードでも返金がされます。
クラウドファンディングのタイプ「目標金額達成の可否に関わらず支援金が必ず決済される」方式(All in)の場合
決済のタイミング
この場合は、目標金額達成の可否に関わらず、支援金は必ず決済されます。そのためプロジェクトに支援を申し込んだ時点で、支援が成立し、支援金が決済されます。
決済方法
「目標金額未達時には支援金が決済されない」方式と同様、クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済が利用されています。振込後に目標金額に達成しない場合でも、支援を申し込んだ時点で全額決済され、返金はありません。
返金方法
上述したように、返金はありません。
さて、ここまで購入型クラウドファンディングの決済の仕組みを方式ごとに分けて述べてきました。
クラウドファンディングを利用する際にまず気をつけるべきなのは、それが「目標金額未達時には支援金が決済されない」方式(All or Nothing)か、「目標金額達成の可否に関わらず支援金が必ず決済される」方式(All in)かを見分ける、ということです。その後、決済の手段としてどのようなものが用意されているのか、各プラットフォームで確認した上で、支援を行うように留意しましょう。合わせて、返金が可能なケースでは返金までに必要な手続きを理解することで、納得のいく支援を行うことが大切です。
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