プロジェクト期間中で金額が集まる時期やタイミングってあるの?
今回は、クラウドファンディングにおいて、プロジェクト期間中で資金が集まる時期やタイミングと、その際の資金調達のコツをお伝えしていきたいと思います。これからクラウドファンディングを実施する予定のある方は是非参考にしてみていただければと思います。
プロジェクト期間中で資金が集まりやすい時期とは?
クラウドファンディングにおいて、プロジェクト期間中で資金が集まりやすい時期は主に以下の二つと言われています。
- プロジェクトの初期(プロジェクトを公表して資金調達を始めた段階)
- プロジェクトの終盤(支援の募集が終了間近となるタイミング)
INDIEGOGOの統計によれば、平均的に資金調達額の42%が初日と締め切りの3日間で集められる、とのことです。つまり、資金調達では最初と最後が肝心ということです。
資金が集まりやすい1つ目のタイミングである、プロジェクト開始のタイミングではスタートダッシュを行い、ある程度の資金を集めることが大切です。特に、成功したキャンペーンに限って見ると、64%のプロジェクトがキャンペーン開始から2日間で資金調達額に到達しているというデータもあるようです。
プロジェクト開始時になるべく多くの支援を集めるために、どのようなことをすべきでしょうか。プロジェクトがスタートしてからの数日間は、プロジェクトに勢いをつけるための重要な期間です。この数日でどれだけ多くの支援を集めることができるかがプロジェクトの成功を左右するとも言うことができます。そのため、キャンペーン初日に必ず出資してくれる人を探しておくことで確実に資金を集めることが可能になります。家族や友人・知人など、プロジェクト公開前に出資の依頼をしておきましょう。
このようなソフトローンチで確実に支援を集め、その後で一般の人に拡散することで、興味を引き、安心感を与えることが出き支援が集まり易くなります。
合わせてFacebookやTwitterなどに支援を呼び掛ける投稿を行うことでより支援が集まる働きかけを実施することも大切です。SNSは多くの人に情報を拡散できる有効なツールですので活用しましょう。
また、資金が集まりやすい2つ目のタイミングであるプロジェクト終了間際も、ラストスパートとして最後まで資金調達の呼びかけを行うことが重要です。例えば、1週間前にはソーシャルメディアやプロジェクトページに更新情報を投稿することで、熱意を伝え支援者の拡大を図ったり、支援者に支援を他の人に呼び掛けたりしてもらうことが出来ます。
ここまで、プロジェクト期間中で資金が集まりやすい時期やタイミングは開始直後と終了間近ということをお伝えしてきました。この2つのタイミングにおいて重点的に資金を調達することが支援金額達成のポイントとなります。合わせて、より資金を集めやすくするコツにはどんなものがあるか見ていきましょう。
資金を集めやすくするコツとは?
- 支援者との積極的な交流
プロジェクト主導者は掲示板などで交流することで支援者との信頼関係を構築することができます。支援者はプロジェクトを積極的に支援してくれるファンとなり、クラウドファンディングを盛り上げてくれる存在となります。出来るだけ、質問に迅速にレスポンスする、状況をこまめにアップデートする、などプロジェクト実施期間中に継続的に交流を行うようにしましょう。
- 動画を用いた資金募集
募集期間中には動画を使って直接メッセージを伝えるのもより効果的です。Kickstarterでは、動画の有無で成功率が20%も異なるというデータが存在します。動画のないプロジェクトの成功率は30%で、動画があるプロジェクトの成功率は50%に上るそうです。自力で動画制作が難しい場合、現在は動画を制作してくれる業者も存在しますので、出来るだけ動画を作成し公開しましょう。
- 適切な募集期間の設定
募集期間の設定も大事なポイントです。募集期間が長ければ長いほど、その時間分多く調達できると思いがちですが、実は一ヶ月以内が最適と言われています。一ヶ月以内だと最初の段階で集めたお金を維持したままプロジェクトが終了するため、成功に結びつきやすいと言われています。一方、募集期間が一ヶ月以上のプロジェクトでは、最初にある程度のお金が集まるものの、途中で勢いを失ってしまい終了するパターンが多いと言われています。そのため、一ヶ月程度の期間を設定することでプロジェクトを成功に導きやすくなります。
さて、クラウドファンディングのプロジェクト期間中で資金が集まる時期やタイミングについて述べてきました。効率的な資金調達を行うには、事前に資金調達の戦略を立て、実行することがカギとなってきます。
クラウドファンディングはプロジェクトを公開するまでに4ヶ月ほどの準備期間が確保できることが理想だとされていますが、その期間中に資金調達計画も合わせて立案するのがおすすめです。加えて、資金を集めやすくするコツも取り入れて、資金調達を成功に導きましょう。
参考文献
『クラウドファンディングで資金調達! アイデアだけで1,000万円!』
著者: 小田恭央
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