【チームビルディング】OKRを導入するメリットと注意点
企業が大きくなるにつれて、『組織の管理』はより難しくなってきます。
そして最近は、効率的に組織が機能する為のフレームワークも生まれ、導入する企業も増加傾向です。
今回は、そのフレームワークの1つである『OKR』という手法についてご紹介します。
Contents
OKRとは?
まずは『OKR』という言葉の説明です。
OKRとは「Objective and Key Result(目標と主な成果)」の略であり、企業という組織が目標を設定/管理するための手法を指します。
社内全体で共通の認識を持つために、OKRを定め、その目標を達成するためにはどのようなことが必要なのかを「逆算」できることもOKRの特徴といえるでしょう。
この手法を生み出したのは、元インテルCEOアンディ・グローブ氏だと言われており、現在はグーグルを始めとした様々な多国籍企業で導入されている、非常に注目を集めた目標管理のフレームワークであると言われています。
目標1つに対し、指標は2~5つ
企業によってOKRの設定方法は様々ですが、OKRは目標1つに設定し、その目標に達成するための指標を2~5つ定めるのが良いとされています。
目標設定について
目標は、定量的ではなく、定性的な表現を中心とした、社員を鼓舞するような内容が適切とされています。「顧客満足度を3倍増やす」「自社の認知度を業界内で1番にする」などといった、抽象的ではあるもののおおよそのゴールが見える目標設定が望ましいと言われています。
そして、細かい数値に関しては『指標』で設定します。
指標設定について
指標は、定めた目標を達成するために必要な指標を、2~5つほど設定します(事業に応じて妥当な指標の数は違うので、『2~5つ』と幅を持たせています)。
こちらは『目標』と対照的で、より細かい数値的な指標を定めることが求められます。
『KPI』『MBO』との違い
本題から少しそれてしまうかもしれませんが、OKRの用語の説明と共にいつも出てくるワードとして、『KPI』と『MBO』という2つが挙げられますので、こちらも説明させていただきます。
簡潔にまとめると、『KPI』は和訳すると『重要業績評価指標』という意味であり、主に事業や部署ごとの目標設定をする際に設定する指標のことです。
そして『MBO』は企業の目標管理手法の一つであり、主に社員1人1人がより質の高い仕事を行う為に定めるものであり、上司と1on1で行うケースが多いです。
画像出典:OKRとは? 【Google、Facebookが使う目標管理ツール】KPI・MBOとの違い、導入・運用・目標設定方法について解説|カオナビ
このように目標から逆算し、全体の動きを把握するのがOKRです。
(MBOに関しては詳しく別の記事でまとめていますので、こちらをご覧ください)
OKR導入のメリット
では、実際にOKRを導入することによって生まれるメリットとは、どのようなものなのでしょうか?
社内全体で同じ方向を向ける
一番のメリットとしては、社内で同じ目標を定めて共有することにより、『社内全体で同じ方向に向くことができる』ということがあげられます。
企業が大きくなると、どうしても部署が違う社員同士のコミュニケーションが希薄になってしまいます。そこで全社員共通のOKRを定めることによって、企業が目指すべきゴールを把握できるというわけです。
タスクの明確化
『社内全体で同じ方向を向ける』ということは、その分今すべきことが明確になりますし、論点から逸れないコミュニケーションを可能にすることにも繋がるでしょう。
前述した通り、企業の成長と共に部署を超えてのコミュニケーションは難しくなります。
そこでOKRを導入しゴールを明確にすることで、企業や部署全体がどのような方向性/目的で仕事をしているのかを可能になるということです。
OKR設定の注意点
次に、実際にOKRを導入しようと思った際に、どのようなことに注意すれば良いのかをまとめます。
定期的に確認する
一番大切なのは『細かく進捗状況を確認する』ということでしょう。
ただOKRを設定して終わり、では意味がありません。定期的に全体で共有し、最初に設定したゴールとの距離を把握する必要があるでしょう。
そのためには、上司が1on1で部下とのコミュニケーションをとったり、部署間での目的の共有を細かく行うことを意識してみるといいかもしれません。
妥当な設定
次に、『妥当な目標設定』というところが挙げられます。
もちろん目標ではあるので、前年よりさらに上の目標にすることは大切です。しかし、あまりに達成できないような大きすぎる売り上げや契約率を定めてしまうと、社員のモチベーション低下を招くことになってしまいます。
一般的にOKRは、『60~70%の達成率』が良いとされています。
社内のリソースや従業員のモチベーションとも相談しながら、妥当な数値を定めることが必要と言えるでしょう。
まとめ~全体で目標の共有を~
もちろんOKRの導入をすることは価値があるでしょう。しかしそれ以上に、継続して目標設定や共有をできる体制が社内に整っているかということも大切であると言えます。
もし企業全体の利益や、社内のモチベーションが上がらない、などの悩みを抱えている方がいましたら、OKRの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
参考文献
OKRとは? グーグル、Facebookも活用する目標+成果「OKRメソッド」徹底解説!|CARRER HACK
OKRとは? 【Google、Facebookが使う目標管理ツール】KPI・MBOとの違い、導入・運用・目標設定方法について解説|カオナビ
Facebookページから
最新情報をお届け
記事のアップデート情報や新規情報はFacebookページで随時配信されております。
気になる方は「いいね!」をお願いいたします。
新規事業・イノベーションガイドブック
4,000社、20,000の事業開発で得た新規事業立ち上げのノウハウを一部無料公開。
<本資料の主な解説事項>なぜ今、新規事業やイノベーションが必要なのか?
新規事業開発は、なぜうまくいかないのか