2023.12.2

PSM分析とは?エクセルを用いた適正価格の分析手法を徹底解説

PSM分析とは?エクセルを用いた適正価格の分析手法を徹底解説

「PSM分析」という手法をご存知でしょうか?

商品・サービスを販売する上で重要な価格設定に関係する手法です。

本稿ではその「PSM分析」について解説します。

PSM分析とは?

「PSM分析」とは「Price Sensitivity Measurement(価格感度測定法)」の略であり、商品・サービスの適正価格を見つけるために用いられる分析手法のことを指します。

商品・サービスは、高すぎると消費者に受け入れてもらえず、また安すぎても品質への疑いから購買に至らないということが考えられます。

つまり、消費者に商品・サービスが受け入れられるような価格を設定することは、商品・サービスを販売する上で重要な要素と言えるかもしれません。

PSM分析における適正価格の求め方

「PSM分析」では消費者へのアンケートを元に適正価格を求めます。消費者へは下記のような4つの質問をします。

  • その商品はいくらから「高い」と思いますか
  • その商品はいくらから「安い」と思いますか
  • その商品はいくらから「高すぎて買えない」と思いますか
  • その商品はいくらから「安すぎて品質を疑う」と思いますか

回答が集まったら、その結果を下記のような表に集計します。

単位:%1,000円1,500円2,000円2,500円3,000円3,500円4,000円4,500円5,000円
高いと思う価格05153550708595100
安いと思う価格10085756030252000
高すぎて買わない価格0031015305080100
安すぎて買わない価格1005020500000

そしてこれらの結果を下記のようなグラフに表してみます。それぞれ4つの曲線は「購買可能曲線」、「最低価格曲線」、「妥当価格曲線」、「最高価格曲線」の呼ばれており、これらの曲線の交点を元に適正価格を求めます。

これら4つの交点は、下記のように呼ばれています。

  • 上限価格…消費者に受け入れられる最も高い価格
  • 妥協価格…消費者が妥協して購買に至る可能性のある価格
  • 最適価格…多くの消費者に受け入れられる価格
  • 下限価格…消費者が品質に疑いを持つ価格

このようにPSM分析を行うことで、商品・サービスの適正価格を把握することができます。

まとめ -PSM分析で適正価格を知ろう-

折角良い商品・サービスを作っても、価格設定を誤ってしまっては消費者に届かないという残念な結果になってしまいます。

自社の商品・サービスの価格戦略を考える際は、PSM分析を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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