2023.12.7

振り返りフレームワーク「KPT」とは?

振り返りフレームワーク「KPT」とは?

仕事やプロジェクトを進める過程で、必ず発生する「振り返り」。
意外とどのように振り返りをすればよいのか、分からない方も多いのでは無いでしょうか?
本稿では、最強の振り返りフレームワーク「KPT」について解説いたします。

KPTフレームワークとは?

「KPT」とは「Keep・Problem・Try」から構成される、アジャイル開発(ソフトウェア開発手法の種類)の振り返り方法です。
具体的な内容はこちらです。

  • Keep     => 良かったことは?引き続き、取り組みたいことは?
  • Problem => 課題は?
  • Try      => Problemに対する具体的なアクション(改善方法)は?

なぜ振り返りが必要なのか?

そもそも、なぜビジネスやプロジェクトにおいて、振り返りが必要なのでしょうか?
答えは「互いに思っている事を言える場を作る」ことにあります。

この記事をご覧になっているあなたのチームが、思ったことを思ったときに言い合える関係性が出来ているのであれば、振り返りは必要ないでしょう。

しかし、世の大多数のチームはこの例に当てはまることはありません。
なぜなら、殆どのチームがビジネスサイド・エンジニア・デザイナーなど、多種多様なロールで構成されているからです。
そのため、振り返りを実施することによって、強制的に意見を言える場を作ることが可能になります。

KPTフレームワークを実践するメリット

KPTフレームワークを実践するメリットは主に3点あります。

1点目

課題を早急に検知することができます。
課題の検知が遅れれば遅れるほど、打てる対策数が減少し、解消難易度が上がっていきます。
理想は課題になる前に潰しておくことです。

2点目

言いたいことが言えるため、精神衛生が保たれます。
思ってることが言えない状況は、想像以上にストレス負荷が掛かります。
余計なストレスを取り除き、業務パフォーマンスを上げることに専念しましょう!

3点目

理想のチーム像に近づける。
理想のチームとは、チーム全員が同じゴールに向かって走っている状態です。
課題があっても、それをチームで解決しようとするマインドこそが非常に大切です。

もはや、やらない理由はありませんね!

KPTフレームワークの準備

それでは早速、具体的なやり方を見ていきましょう。
先ずご準備いただくものは下記3点です。

  • ホワイトボード
  • 付箋
  • ボールペン

以上、簡単ですね!

「Keep・Problem」を挙げる

まずはメンバー各々が、下記のように「Keep・Problem」を挙げていきます。

  • Keep   :プロダクトが期日通りリリースできた
  • Problem:コミュニケーションコストが高い

いくつ挙げても構いませんが、3分程度で時間を切ることをオススメです。

発表

「Keep・Problem」を適当な順番で発表していきます。
ここで重要なことは2点あります。

1点目

Keepが挙がったら、お互いを褒めてあげましょう!拍手だけでも良いので、チームを讃えてあげましょう!意外とこのような小さなことがチームの士気を高めたりするのです。

2点目

Problemが挙がっても、絶対に批判や個人攻撃はしないこと
「それは課題ではないよね?」や「それは〇〇さんの能力不足だよね?」などネガティブワードはNGです。誰か1人でも課題と思った時点で課題であり、個々の能力付属を補い合うのが良いチームというものです。

Problemに対するアクションを思考する

ここでは「Problem」に対するアクションを設定します。

例えば、上記で挙がったProblem「コミュニケーションコストが高い」に対するTryであれば、「メールでのコミュニケーションを廃止し、チャットツールを導入してみる。」などが挙げられます。

また、「Try」は具体的なアクションを設定する必要があります。「頑張る・稼働時間を上げる」のようなアクションは抽象度が高い且つ、精神論なので、思考停止と言えます。チームメンバー全員で思考を凝らしましょう。

振り返りのタイミング

多くのプロジェクトはプロジェクト終了時、又は終盤に1回のみですが、それでは効果が薄いです。振り返りのタイミングはプロジェクト立ち上がりや半ばが、一番威力を発揮するのです。課題は検知タイミングが早ければ早いほど摘みやすいためです。

振り返りのタイミングは、期間にも依るのですが、月1回がオススメです。

最後に

いかがでしたでしょうか?
「KPT」はアジャイル開発界隈(ソフトウェア開発手法の種類)で浸透している手法ですが、対象は営業や採用など、あらゆる職種で活用可能な手法です。試しに一度活用してみてはいかがでしょうか。

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