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2019.12.10

新規事業を立ち上げるためのプロセスとフレームワーク

新規事業を立ち上げるためのプロセスとフレームワーク

本稿は新規事業立ち上げのプロセスとフレームワークについて記述しています。新規事業立ち上げの際に参考にしていただけると幸いです。

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1.新規事業の必要性

そもそも新規事業の創出タイミング、必要性はどこにあるでしょうか?

既に収益を確保できている企業は、新たな収益源の確立や新規事業を作ることによって既存事業の質を高める場合などが考えられます。

立ち上げ間もない企業は顔となる事業、生存のため収益性のある事業を創出する必要があります。

 

では、新規事業創出の課題はなんなのでしょうか?

それは経営資源のヒト・モノ・カネ・情報の4要素と言われています。つまり、この4要素の扱い方を理解することで立ち上げ時の課題を最小化することができます。

経営資源を表している図

①ヒト

どんなスキルのヒトに任せて良いかわからない、エース人材を既存事業から引き抜けない、任せられる立ち上げ人材がいない。

②モノ

今まで築いてきた資産(特許や技術などを含む)を活用したいと思いつつもどのように活用して良いのかわからない。

③カネ

どれくらい予算を確保して良いかわからない、あるいは予算がそれほどない。

④情報

どんなプロセスで進めるべきか、どんな枠組み(フレームワーク)で取り組むべきか、どんな企画書を是として評価すべきか、わからない。

リスク回避するために、以下のプロセスやフレームワークを活用していきましょう。

2.新規事業立ち上げのためのプロセス

①アイディア⇨②事業構築(再構築)⇨③サービス化(改良・修正)⇨④分析⇨①…のプロセスを繰り返すことで事業の質を高めていきます。

PDCA分析の関係図

では、 ①〜④のポイントについて書いていきます。

①アイディア

〜社内のリソース(資源)から考える〜

既存事業がある企業の方は始動のしやすさなどを考慮し、まずは以下のことを意識すると良いでしょう。

・私たちが今まで「時間」をかけて、やってきたことは何だろう?

・私たちが今まで「お金」をかけて、やってきたことは何だろう?

・私たちが今まで「情熱」をそそいで、やってきたことは何だろう?

〜利益率から考える〜

新規事業を考える場合、利益率の高さに気をつけることは、とても大切です。この場合は競合他社などを参考にして大体の相場を考えるとアイディアが出て来やすいです。「Yahoo!ファイナンス」で、業種や会社名を検索すると上場企業の利益率が調べることができます。

〜ある分野の市場をリサーチする〜

こちらも事業を始める上でとても重要なことです。レッドオーシャンに飛び込まないことは重要ですが、対象の新規事業に圧倒的な自信があるか、潜在成長性がない限り全く新しい、今までない業種に参入してはいけません。全く新しい分野に参入すると、お客さんに認知してもらうために大きなコストがかかってしまうからです。

アイディアを出すためには、3.で説明するフレームワークが活用できるので、参考にしてみてください。

②事業構築(再構築)

アイディアが定まったら次に重要になってくるのがサービスの仕組みの構築です。

マーケティング(売れる仕組み)

業務改善(業務を標準化する仕組み)

リスクマネジメント(事業リスクに対処する仕組み)

③サービス化(改良・修正)

仕組みの構築ができたらいよいよサービス化となります。

サービス化まで進めることができたら、顧客の反応を確かめ、要望に応えることが重要です。その際にサービスにはサイクルがあるということを意識してください。

導入期(新製品・新サービスの普及)

成長期(利益が上がり競合が出てくる)

成熟期(売上が鈍化し競争が激しくなる)

衰退期(他の代替品が出てきて利益が下がる)

このサイクルを④の分析などを踏まえつつ考え、サービスの質を上げていきます。より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

新規事業の戦略立案に役立つ「PLC(製品ライフサイクル)」とは?

④分析

顧客の要望、市場の特性、自社の強みなどを様々な分析を用いて競合他社に差別化し、利用頻度の高いサービスへと変えていきます。分析方法について詳しいことは次の章で記載しております。このプロセスを繰り返すことで、事業の品質を高めていきます。

ここで重要なのは投資・撤退判断を早くすることです。この判断を早めると大きく損を出すことを防ぐことができ、次の事業に投資できる費用が増えます。

3.新規事業立ち上げに役立つ主要なフレーム分析

続いて新規事業開発の際に使えるフレームワークを紹介していきます。

①MVV分析

MVV分析の関係図

MVV分析とは(ミッション、ビジョン、バリュー)の略であり、組織が社会において存在する意義や役割を定義し、メンバーで共有するためのフレームワークです。

①アイディア⇨②構築⇨③サービス化(改良・修正)⇨④分析⇨①…

のプロセスの①アイディアで明確にしておくと、チームが方向性に迷わずに済むでしょう。

MVV分析は企業やプロジェクトの存在価値や方向性を定めます。新規事業を起こしたり、会社を新しく作るときにはMVVは非常に大切になってきます。

・ミッション(使命)とは果たさなければならない役割、社会に提供する価値、存在する意義を表したものです。

・ビジョン(将来像)とは、将来のあるべき姿や中長期的に目指す目標像を、その会社に関わる誰もがイメージが湧くように表現したものです。

・そして、何を大切にしてミッションやビジョンを実現するのか、行動指針や姿勢を表したものがバリュー(価値)です。

ミッションがWhy、ビジョンがWhat、バリューがHowにあたります。

②3C分析

3C分析の関係図

Customer:市場・顧客

Competitor:競合

Company:自社

の頭文字をとった3C分析は、ビジネスを行っていくにあたり市場の関係性を理解するためによく使われるフレームワークです。

 

①アイディア⇨②構築⇨③サービス化(改良・修正)⇨④分析⇨①…

のプロセス全体で活用できますが、特に①アイディアで市場と自社の関係を明確にしておくことで、事業の進行方向が見えてきます。

③VRIO分析

VRIO分析の関係図

VRIOは、

経済価値(Value)

希少性(Rarity)

模倣困難性(Inimitability)

組織(Organization)

の略であり、VRIO分析は3C分析の中のCompany:自社にあたり、自社を深掘り、経営資源にフォーカスした分析手法で市場機会(他社にはない、自社ならではの強み)を見つけるための分析でもあります。

分析対象は「業界」ではなく「個別企業」となっています。

④SWOT分析

 SWOT分析

SWOT分析とは、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字から命名されたフレームワークです。

3C分析と同様に、①アイディア⇨②構築⇨③サービス化(改良・修正)⇨④分析⇨①…のプロセス全体で活用できますが、①アイディアで明確にしておくことで、自社にとっての、事前に市場機会や事業課題を発見することが可能です。

4.起業家の事例から学べること

実際に起業、新規事業立ち上げに成功している起業家のアドバイスをまとめてみました。

新規事業は「顧客」と「自分」の課題から始めること(株式会社Unicorn Farm)〜

事業創出は、、

✖️アイディアベース

◯顧客の課題ベース

であることが大事である。

 

既に顕在化している需要を見つける(AnyPay株式会社)〜

データなどの分析から「これくらい伸びるだろう」という試算を持っていたら動きやすい。

 

挑戦の数を増やし、投資・撤退判断は柔軟に考える(株式会社VOYAGE GROUP)〜

早急に進退の判断をすることで次に繋がる。

 

「営業」と「エンジニア」のバランスのとれたチームを作る(株式会社メドレー)〜

顧客の声を持ち帰る営業の力が強くなってしまうと、単なる顧客の御用聞きとなってしまい、受託開発のような形に陥ってしまうので営業とエンジニアのバランスの取れたチームで事業開発に臨むべきである。

 

多くの人を巻き込みすぎない(株式会社ドリコム)〜

多くのメンバーの意見を取り入れすぎてしまうと、コミュニケーションコストが増加したり、方向転換がしづらい状態に陥ってしまう可能性があるので少数精鋭のチームで、新規事業を立ち上げるべきである。

 

自社が持たない知見・ノウハウは、外部から得る(コニカミノルタ株式会社)〜

自社のリソースでできることからの発想だと、可能性が限られてしまうので外部から人材を得るのも事業開発を円滑にする一つの手である。

 

ネットワーク効果で強固な参入障壁を築く(弁護士ドットコム株式会社)〜

自社での営業活動のみならず、バイラルでの新規顧客の獲得を試みるべきである。

5.まとめ

①アイディア⇨②構築⇨③サービス化⇨④分析⇨⑤改良・修正⇨①…

のプロセスを繰り返すことで事業の質を高めることができます。

さらにフレームワークを活用することで、深い思考をすることが可能です。

新規事業立ち上げはアクションが最重要です。実際に取り掛かってみて初めて課題を検知することもあります。その時に今回の記事を参考にしてください。

6.参考資料

新規事業の立ち上げプロセス、フレームワークなど現場の事例【10選】まとめ/SELECK

【保存版】新規事業立ち上げのプロセスと鉄板フレームワーク5選/techpartner

新規事業立ち上げとは?フレームワークや手順を徹底解説!/M&A総合研究所

新時代の新規事業の立ち上げ方〜新規事業開発プロセスとオープンイノベーション〜/プロシェアリング

 

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