2024.4.7

【経営者必見】新規事業の投資基準とは?

【経営者必見】新規事業の投資基準とは?

社内で新規事業に取り組む際、投資するか否かを決める要素にはどんなものがあるのでしょうか?

新規事業に投資したいが判断基準がわからない、という経営者の方々は本記事必見です。

投資基準で使われる指標5つ

新規事業における投資基準は、大きく5つに分けられます。

  • 参入する市場の大きさ
  • プロジェクトの目標・シナジー
  • 投資額の金額・回収期間
  • 社内リソース
  • 撤退基準

criteria of investiment

では、1つずつ解説していきます。

1,参入する市場の大きさ

市場の大きさによって、収益性が大きく左右されます。目指している収益目標に対し、市場が小さすぎたりする場合、どんな施策を打ってもその目標に達成できないなんてことも起きるわけです。

なので、自社がその新規事業プロジェクトを行う場合、目指すべき収益に対して市場規模がどれくらいなのかは事前にしっかり調査していく必要があります。

2,プロジェクトの目標・シナジー

その新規事業プロジェクトは、なぜ「今」うちの会社がやらなければならないのか、なぜその事業でなければならないのかを明確にします。それにより、会社の目指すビジョンとの解離がなくなったり、既存事業とのシナジー効果も考えやすくなったりします。

3,投資額の金額・回収期間

プロジェクトがどのくらいの期間でどれくらいの利益をあげるのか、その計画を明確にします。そして、その過程でどれくらいの資金が必要で、それをどれくらいの期間で回収していくのかを逆算して算出します。

既存事業の事業計画・収支計画も考慮した上で、新規事業プロジェクトに投資する意義があるかを決定します。

4,社内リソース

事業の方向性としても、攻め入る市場も悪くはない、しかし計画を遂行しうる人的リソースや物的リソースを揃えられるかは重要な視点です。

実効性なき計画にはなんの意味もないので、リソースは社内だけでまかなえるのか、社外から調達する必要があるのかを検討しましょう。

5,撤退基準

新規事業プロジェクト進行においては、撤退基準の事前策定が非常に重要になってきます。

なぜなら、赤字なのに「投資した分を回収しなきゃ」とズルズルと引き延ばしになってしまうことも考えられるからです。

撤退基準に関しては、別記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

他にも、それぞれの会社によって考慮すべき事項はあると思いますが、最低限以上の5つは意識しておきましょう。

新規事業の投資判断・基準は柔軟に設定すべきである

投資判断や撤退基準は、事業を進めるか否かの判断においてコアとなる要素であることは間違いありません。

企業によっては、「○○○○万円の赤字がでたら撤退」「○○○○万円売り上げられなかったら撤退」というのを画一的に決めている場合もあります。上記の記事の中にある、藤田晋さんのように、画一的な撤退基準をもうけることに何かしらの目的があれば良いのですが、基本的には事業特性ごとに柔軟に判断していくことをオススメしています。

昨今では、インターネット関連のサービスはほとんど出尽くしており、新規事業を成功させる難易度がどんどん上がってきています。また、ベンチャー企業が資金調達をしやすい世の流れにもなってきており、資金力のある大企業が有利という訳でもなくなってきました。

このような状況の中では、画一的に投資や撤退の基準を策定するのではなく、より柔軟に個々の事業の特性を把握してグロースを狙っていくことが必須となるでしょう。

新規事業の投資は慎重さも大事だが、数を打つことも大事

新規事業をご支援している我々は、事業開発の現場を日頃目にしています。そこで見えてくるものは、新しいものを生み出すことについて、全てを成功させることは難しいという現状です。当然の話ですが、新規事業はデータも経験もない状態で始めることも多いので、既存事業のように正確な予測を立てることが困難です。

なので、「多産多死」であることを念頭においた上で数を打って多くのことをやってみることも大事です。

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