2024.3.16

ラディカル・イノベーションとは?事例と共に徹底解説

ラディカル・イノベーションとは?事例と共に徹底解説

「ラディカル・イノベーション」新規事業に関わっている方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。

今回は、ラディカル・イノベーションと、その対義語であるインクリメンタル・イノベーションについてお伝えしていきます。

『ラディカル・イノベーション』の概要

ラディカル・イノベーションとは、技術の面でもビジネスモデルの面でも、従来の延長にない全く新しい技術革新・変革のことです。英語で表記すると、「radical innovation」(根本的な革新)ということからも、意味は取りやすいと思います。

“根本的な”という位ですので、ラディカル・イノベーションが起こった場合、その会社・市場において経営構造の全面的な改革が求められることになります。それだけ急進的で革新的な開発のことを指すわけです。

代表的な例としては、自動車の開発が一番にあげられるでしょう。それまで馬車による移動が主流だった世界を、劇的に変えてしまいました。馬車引きは職を失い、代わりにドライバーや自動車メーカーの世界的台頭が進みます。このように、世界を変えてしまうような変革のことをラディカル・イノベーションと呼びます。

radical&incremental innovation

『ラディカル・イノベーション』の対義語『インクリメンタル・イノベーション』の概要

先ほど、ラディカル・イノベーションとは何かをお伝えしました。しかし、イノベーションには革新的なラディカル・イノベーションだけではなく、その対義語であるインクリメンタル・イノベーションも存在します。インクリメンタル・イノベーションとは、既存の技術やビジネスモデルにおいて、小さな修正・改善を繰り返し図っていく変革のことです。

こちらは比較的理解しやすいと思います。例えば、iPhoneの事例はわかりやすいです。1~2年おきくらいに新しいモデルが出てきていますが、毎回カメラの画素数が上がったり、顔認証がついたりと、マイナーチェンジを繰り返しています。こういった細かな変化のことをインクリメンタル・イノベーションといいます。

『ラディカル・イノベーション』と『インクリメンタル・イノベーション』の特徴

双方のイノベーションは、その特徴にも違いがあります。

・ラディカル・イノベーション→明確な目標・マイルストーンが立てにくい・人に理解されにくい

ラディカル・イノベーションの事例をみてみると、「石油→水素エンジン」や「化学樹脂→バイオ樹脂」などで、今の我々では当たり前に思うことも、まだそれらが生まれたての頃は本当に実現可能性があるのかはわかりません。実際に世界の人々に受け入れられるかわからないので、人に理解されにくいのはおろか、明確な目標・KPIも立てにくいです。

・インクリメンタル・イノベーション→目標が明確・ロジックをたてて説明しやすい

一方、インクリメンタル・イノベーションは、ある程度土台が整った後のマイナーイノベーションなので、マーケティングリサーチやフレームワークなどを通して結果を予想しやすく、周りの人にも説明しやすいという側面があります

『ラディカル・イノベーション』と『インクリメンタル・イノベーション』のどちらを選ぶべきか?

当然のことですが、製品/サービスの現状や会社の状況によって、どちらのイノベーションを追求するかは変わってきます。ただ一つ言えることは、会社は存続し続けたい以上、常に向上することを志し、イノベーションに取り組むべきだということです。

弊社Relicでは、日頃から新規事業開発のご支援をしています。イノベーション開発にお困りのことがあったらぜひ一度相談してみてください。

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