新規事業・イノベーション共創メディア | Battery 新規事業とイノベーションを共創する原動力。Battery(バッテリー)

2022.6.29

ライセンスビジネスとは?メリットデメリットや具体例を紹介

ライセンスビジネスとは?メリットデメリットや具体例を紹介

ライセンスビジネスとは

ライセンスビジネスとは、著作物や商標の権利を持つ個人や団体(ライセンサー)が、製造工程や製造ラインを持つメーカー(ライセンシー)とライセンス契約を結び、ブランドやキャラクターなどの知的財産の使用権をライセンシーに許可することで、双方の利益を図るビジネスのことです。

ライセンサー側は、高いコストをかけることなく新しいカテゴリーへ参入することができ、ライセンシーからロイヤリティを受け取ることができます。ライセンシー側は、ブランドやキャラクターなどのIP(知的財産)を使用した商品を開発・販売を行うことができるので、競合他社の商品と差別化を行うことができ、使用ブランドのファン層を新規顧客として取り込むことにつながります。

日本のライセンスビジネス市場の特徴

欧米では子供向けのキャラクターが多いが、日本では子供だけではなく20代から60代のシルバー層まで幅広くファン層を抱えるキャラクタープロパティが多いため、日本のライセンスビジネス市場2.5兆円のうち、キャラクター分野は1.6兆円と欧米と比較して高い割合を占めています。

参考文献:日本のライセンス市場を読み解くヒント満載の1冊

ライセンスビジネスにおけるプレイヤー

 契約上は、著作権や商標の使用を許諾する側と、その使用を許諾される側という立場に分かれますが、互いの強みを発揮することで、双方の利益を図ることができます。

▼ライセンスビジネスにおけるプレーヤー

・ライセンサー

・ライセンシー

・ライセンスエージェント

・小売業者

ライセンサー 

ライセンサー(実施許諾者)は、ブランドやキャラクターなどの特許ライセンスを所有する団体や個人です。ライセンサーは、ライセンス契約を結ぶことで、その使用権をメーカーなどに許諾し、ロイヤリティによる収益の獲得、及び新しいカテゴリーへの参入が可能となります。

ライセンシー

ライセンシー(実施権者)は、ブランドやキャラクターなどのIP(知的財産)の使用権をライセンサーから承諾を得ることで、IPを使用した商品やサービスを開発し、販売することが可能な事業者です。ライセンシーは、ライセンサーが持つブランドやキャラクターなどのIPを使用して商品を開発することで、使用ブランドのファン層を新規顧客として取り込むことが可能です。

ライセンスエージェント

ライセンスエージェントとは、ライセンサー(実施許諾者)と契約を結ぶことで、キャラクターやブランドなどのIPの営業代行やマーケティングを行う団体や個人で、ライセンサーから手数料を徴収する事を主な収入源とします。

小売業者

小売業者は、ライセンシーが開発したライセンス製品を購入することで、インターネットや小売店などを通して販売する事業者です。また欧米では近年、小売業者が直接ライセンサーとライセンス契約をすることで、IPを使用した商品の製造・販売を行っているケースが増加しています。

ライセンスビジネスにおけるメリット

ライセンサーのメリット

▼ライセンサーがライセンスビジネスを行うメリット

・保有ブランドの認知度向上

・保有ブランドの使用に伴うロイヤリティによる収益

・低コストで新しい市場の開拓が可能

ライセンサーは、ライセンス契約を結んだ企業から、保有ブランドの使用によるロイヤリティを受け取ることができ、技術力や環境・設備がない場合でも、新しい市場を開拓することが可能です。

また、ライセンシーが抱える既存顧客に訴求を行うことができるので、保有ブランドの認知度向上、及び新規顧客の開拓を行うことが可能です。

ライセンシーのメリット

▼ライセンシーがライセンスビジネスを行うメリット

・競合他社の商品との差別化が可能

・使用ブランドのファンからの購入が見込める

ブランドやキャラクターなどのIPを使用して商品を開発・販売することで、競合他社の商品と差別化が可能となり、店頭でライセンス製品を目立たせることができ、自社の既存顧客以外にも、使用ブランドのファンからの購入も期待できます。

ライセンス契約を多く締結し、自社の評判を高めることができれば、他の人気ブランドやキャラクターの著作権を保有するライセンサーからもライセンス契約先として選ばれやすくなります。

ライセンスエージェントのメリット

▼ライセンスエージェントがライセンスビジネスを行うメリット

・既存顧客に対し、新しい提案が可能

・新しい収入源の確保が可能

ライセンスエージェントを担う企業は、ライセンシーとなる既存顧客に対し、新規の提案を行う事が可能です。例えば、総合商社や専門商社は、ファッションに関するライセンスビジネスを行う際に、ライセンスエージェントの役割を担い、海外のプロパティを日本に導入して、既存顧客にライセンスビジネスの提案を行い、ライセンサーからロイヤリティを徴収することで新しい収入源を確立することが可能となります。

小売業者のメリット

▼小売業者がライセンスビジネスを行うメリット

・プロパティが保有するファンを店に呼び込むことで、ライセンス製品だけでなく、店内の他商品もファンの方に購入を促すことが可能

人気ブランドやキャラクターを保有するライセンサーとライセンス契約を結び、ライセンス製品を店頭に並べることで、プロパティが保有するファンを店に呼び込むことができ、ライセンス製品だけでなく、店内の他商品もファンの方に購入を促すことが可能です。

ライセンスビジネスにおけるデメリット

ライセンスを使わない場合よりも手間や時間がかかる

ライセンサーは、自身が保有するプロパティのイメージを大切にしているので、ライセンシーが商品を企画した際、都度確認をとる必要や、使用するプロパティが保有するファンからの流入を事前に調査し、在庫数を調整する必要があります。そのため、自社内で商品開発・販売を行うよりも、ライセンスビジネスで開発・販売を行う方が時間がかかります。

ブランドのイメージを損ねてしまう可能性もある

ライセンサーが保有するプロパティと、ライセンシーがプロパティを使用して開発する商品のブランドイメージが全く異なっていた場合、互いのブランドのイメージを損傷してしまう可能性があります。

そのため、ライセンサーが保有するブランドのプロパティの性質や知名度だけではなく、ライセンシーが開発予定の商品との相性に関しても、事前に調査を行う必要があります。

クラウドファンディングを活用することで手軽にライセンスビジネスが可能

購入型クラウドファンディングは、製品やサービスをクラウドファンディングサイトにプロジェクトという形で掲載し、プロジェクトの目標金額を設定することで、ユーザーは「支援」という形で製品やサービスを購入することが可能です。

通常、調査会社などに依頼しテストマーケティングを行う場合、少なくない費用が発生しますが、購入型クラウドファンディングでは、目標金額に達した場合のみ商品を製造・販売することが可能な目標達成型という販売方法があります。そのため、企画段階の商品をプロジェクトとして、クラウドファンディングサイトに掲載することで、リスクを抑えた形で市場の反応を把握することができ、質の高いテストマーケティングを行う事が可能です。

また購入型クラウドファンディングでは、製品が持つ機能的な価値だけではなく、プロジェクトを立ち上げた背景や、商品やブランドのストーリーに共感し、製品を購入するユーザーが多く、ユーザーが支援した合計金額が可視化されているため、集まった金額が大きくなれば、製品やサービスの話題性を高めることができます。

そのため、ライセンスビジネスにおいて、購入型クラウドファンディングを活用することで、リスクを抑えてテストマーケティングを行うことができ、本格的に市場で販売を行う前に、サービスの話題性を高めることが可能です。

ライセンスビジネスの具体例3選

人気アパレルセレクトショップ 「FREAK’S STORE」×有名住宅ブランド「LIFE LABEL」

https://freaks.lifelabel.jp/

アメリカンライフスタイルをテーマに活動する人気アパレルセレクトショップ の「FREAK’S STORE」と、家づくりなどの暮らしに関連する情報を発信する有名住宅ブランドの「LIFE LABEL」のコラボレーションによって、新築規格住宅が開発・販売されました。

アパレルセレクトショップ 「FREAK’S STORE」はアメリカンローカルハウスという新ジャンルを確立することができ、住宅ブランド「LIFE LABEL」はファッションの感度が高いユーザー層を中心に認知を広げ、新規顧客の獲得に成功しています。

大人気漫画「ONE PIECE」×有名求人情報検索サイト「indeed」

https://www.oricon.co.jp/news/2126457/full/

求人情報ウェブサイト「Indeed」 は、人気漫画「ONE PIECE」のキャラクター達をそのまま使用せずに、人気キャストによる実写化をCMを用いて放送する事で、ブランドの認知度向上とともに、多くの新規顧客の獲得に成功しています。

大人気ゲーム「ドラゴンクエスト」×有名目薬「ロートジー」

https://www.rohto.co.jp/article/healthandbeauty/2017/0828_01/

ロート製薬株式会社は、「ロートジー」の発売30周年を記念して、大人気ゲーム「ドラゴンクエスト」 とコラボし、スライム型の目薬を2017年に限定販売しました。

実際に販売された製品は、容器の形がドラゴンクエストに登場するスライムに似せられ、キャラクターの可愛らしさを活かした商品です。また実際に販売した商品の効能をドラゴンクエストに登場する「呪文」で伝えることで、目薬の特徴や価値をドラゴンクエストのファンに伝えることができ、結果として多くのドラゴンクエスが保有するファンを新規顧客として獲得することに成功しています。

まとめ

今回は、ライセンスビジネスにおけるメリット、デメリットを紹介しました。

ライセンスビジネスは、ライセンサーがライセンシーとライセンス契約を結び、ブランドやキャラクターなどのIPの使用権をライセンシーに許可することで、低コストで新カテゴリーの参入を行うことができるビジネスです。ライセンシーは、競合他社の商品と差別化や、使用ブランドのファン層を取り込むことができるメリットがあります。

またクラウドファンディングを活用する事で、商品の話題性を高めながら、リスクを抑えてテストマーケティングを行う事ができ、本格的に商品を量産する際、クラウドファンディングの結果を用いる事で商品の売れ行きを推測することができ、在庫超過などのリスクを軽減することにもつながります。

【関連記事】

ライセンスビジネスとは? – ライセンシング エキスポ ジャパン

初心者もぜひご来場を! ライセンスビジネス基礎知識

Facebookページから
最新情報をお届け

記事のアップデート情報や新規情報はFacebookページで随時配信されております。
気になる方は「いいね!」をお願いいたします。

【無料公開】クラウドファンディングサイト成功事例集

【無料公開】

クラウドファンディングサイト成功事例集 メディア、メーカー、EC/小売、エンタメ業界など、幅広い業界で新たなクラウドファンディングサイトが立ち上がっています。その理由や各業界の成功例をまとめた事例集を無料でダウンロードいただけます。

【掲載企業】

・株式会社日本経済新聞社

・株式会社プレジデント社

・パナソニックコンシューマーマーケティング株式会社

・株式会社TWH

事例ダウンロード
Category archive

クラウドファンディングの記事

Category archive

特集・コラムの記事

資料請求、お問い合わせはフォームからお気軽にご連絡ください。

お問い合わせ