道後温泉がクラウドファンディングを実施した背景について解説

愛媛県松山市にある「道後温泉」が、クラウドファンディングを活用した壮大なプロジェクトに挑戦中だそうです。一体どのようなプロジェクトなのでしょうか。今回は「道後温泉がクラウドファンディングを実施、その背景とは?」について紹介していきます。
道後温泉とは
まず、道後温泉について解説します。道後温泉とは、「日本書紀」にも登場する日本で最古といわれる温泉です。古くから大勢の偉人や墨客に愛され、神話の時代の大国主命、斉明天皇や聖徳太子をはじめとした皇室の方々、万葉歌人の山部赤人、正岡子規、夏目漱石といった文化人など、実に多くの来訪記録が残っています。わが国の歴史とともに外湯文化を育んできた温泉情緒あふれる様子が人気を博しています。
道後温泉では、全国的にも珍しい無加温・無加水の「源泉かけ流し」を実現しており、アルカリ性単純泉の湯質は、きめ細やかな日本人の肌に、刺激の少ない優しくなめらかなお湯で、湯治や美容に適しています。18本の源泉から汲み上げられる源泉は、20度から55度の温度で、源泉と源泉をブレンドすることで42度程度の適温にしており、加温や加水もしていないため、源泉の効果を十分に感じることができます。
道後温泉本館の改修工事
愛媛県松山市は、2017年12月から2024年3月までの約7年間、道後温泉本館の保存修理費のための寄付を総額5億円募集することを発表しました。寄付の募集は、ふるさと納税の一種として実施する予定で、年3回、合計19回に分けて募集します。その第一弾の調達方法にクラウドファンディングを採用し、トラストバンクが運営する「ふるさとチョイス」上で2017/12/1より支援を呼びかけました。
道玄温泉のクラウドファンディング事例
小説「坊っちゃん」の舞台 道後温泉本館を未来に遺したい!
https://www.furusato-tax.jp/gcf/229
- 実施サイト: ふるさとチョイス
- 支援者: 30名
- 調達額: 10,842,000円
道後温泉本館は、地区のシンボルというべき存在で、平成6年(1994年)に公衆浴場としては初めて国の重要文化財に指定され、年間およそ80万人を超える入浴客を誇る松山最大の観光資源です。その一方、建築から123年の歳月が経ち、老朽化している施設の修理や、近い将来予想されている南海トラフ地震への備えが必要となっています。多くの偉人が愛した建築当初から続くおもてなしが今も残されている道後温泉本館を、今の状態で今後もまた100年、200年と遺していきたいという思いから、道後温泉保存修理のために支援を募りました。
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