エレベーターピッチとは?活用例をフォーマットと共に徹底解説

エレベーターピッチとは
本稿ではプロダクトの概要をシンプルに伝える「エレベーターピッチ」について解説します。
「エレベーターピッチ」とは、アメリカシリコンバレー発祥とされており、起業家が多忙な投資家に対して、エレベーターに乗り合わせた15~30秒でプレゼンする場面から生まれた手法と言われています。
15~30秒と圧倒的な時間制約があるからこそ、プロダクトの本質を端的にまとめることができます。
「エレベーターピッチ」を作成することで、企画者自身の思考の整理をするこができ、チーム(ステークホルダー)への共有がスムーズになります。
それでは、実際のエレベーターピッチの作り方について解説していきます。
エレベーターピッチの構成要素
こちらがエレベーターピッチのテンプレートです。
エレベーターピッチは以下の構成要素から成り立っています。
- 課題/ニーズ
解決したい課題/潜在的なニーズを記載します。 - 顧客
具体的な顧客像を記載します。 - プロダクト名
プロダクト名を記載します。
プロダクト愛を持つことができる、名前がおすすめです。 - カテゴリー
プロダクトのカテゴリーを記載します。 - 提供価値
このプロダクトを利用することで、顧客が得られる利益や体験を記載します。 - 競合
競合や既存の代替手段を記載します。 - 競合との差別化
競合や既存の代替手段と比較して、どのような差別化要素が備わっているかを記載します。
エレベーターピッチの活用例
こちらがメルカリを例にしたエレベーターピッチです。
※ 出所: https://www.slideshare.net/ecru0606/ux-by-atomos-design
今となって老若男女問わず利用されているメルカリですが、リリース当初のターゲットは若い女性でした。初期段階でターゲットを絞ることで、デザインや機能開発の意思決定がしやすくなります。
また、当時のフリマアプリ最大手ヤフオクとの強烈な差別化ポイントである「モバイルで簡単出品」が明確に記載されており、現在もブレることなく「スマホ完結型サービス」に特化し、多くの利用ユーザーを獲得しています。
まとめ
思考整理とステークホルダーへのイメージ共有のために、エレベーターピッチは必ず作成しておくことをおすすめします。エレベーターピッチは一度書いて完成というわけではなく、事業フェーズやピボットによって何度も作成/ブラッシュアップしていきます。
新規事業は「いつの間にか方向性がブレている」というケースが多く発生するため、チームが立ち戻る場所として「エレベーターピッチ」を活用してみるのはいかがでしょうか?
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