リーンキャンバスとは?ビジネスモデルキャンバスとの違いと使い分けを解説

Contents
リーンキャンバスの項目
リーンキャンバスは、顧客側の項目(オレンジ)、企業側の項目(水色)、その間で受け渡される価値(白)、それらを支える資金の構造(赤)で構成されています。
顧客側の項目(緑色)
「課題」
顧客は何らかの課題を抱えていますから、それを複数記入していきます。同時に、その課題の原因となる根本の要素についてもさかのぼって考え、本当に解決されていないのか、何がボトルネックになっいるのか、表面的な答えを出すのではなく深掘りすることが重要です。顧客の現状の行動について解像度を高める上ではカスタマージャーニーマップを活用するのも有効と言えます。
「顧客」
商品やサービスを提供する顧客層、特にそれを利用してくれる可能性が高い層(アーリーアダプター)を記載すると良いでしょう。ここでは、上で記載した「課題」を抱えているターゲットになっているか確認することが大切です。
「チャネル」
ユーザーに商品やサービスを提供する方法を記述します。リアル・デジタルを含めて幅広い手段が考えられますが、近年では各販売チャネルを統合・連携し顧客に利便性を提供することで満足度向上を狙うオムニチャネル戦略が注目を集めています。
企業側の項目(青色)
「ソリューション」
顧客が抱えている課題をどのように解決するかを記述します。具体的には、この解決策であれば課題を解決できる、という「ソリューション仮説」を立て、事業として成り立つのに必要なMUST要件を整理していきます。
「主要指標」
KPIとも呼ばれる、ビジネスが成功したかどうかを測定するための主要な指標を考えます。この指標は、達成しているかどうかが明らかに分かるものを選びましょう。例えば、契約数やアクティブ会員数などが挙げられます。大きな目標を構成要素に分解するKPIツリーを活用するのがおすすめです。
「圧倒的優位性」
他社は持っていない、独自の優位性を記入します。コピーできない自社の強みは、既存のビジネスと戦う武器になるだけでなく他社の参入を妨げる障壁ともなります。この項目においては、様々な観点から事業の強み・弱みを理解するのに役立つSWOT分析や、競争優位性を自社の経営資源の視点から評価・分析するVRIO分析も活用すると良いでしょう。
提供する価値(黄色)
「独自の価値提案」
ビジネスを通して生まれる価値について、その独自性を記入します。前述の「顧客」と同様に、課題とマッチしているか、この事業によって何が可能になるのかを明確にし、シンプルかつ印象に残るメッセージにする必要があります。
資金の構造(赤色)
「コスト構造」
事業を成り立たせる上で発生し得るコストを指します。継続的に発生する固定費と、上下する変動費のどちらもここに記入します。具体的には、人件費、商品の原価、設備の費用、広告代などがあげられます。現実的なビジネスの構造をしっかりと捉えるヒントになります。
「収益の流れ」
コストをまかない、利益を得るための収益源を記載します。ただ商品やサービスの対価として収益を得る他にも、サブスクリプションや広告収入といった手段も考えられるでしょう。なお、マネタイズモデルについてはこちらの記事で詳しく説明しています。
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