リーンキャンバスとは?ビジネスモデルキャンバスとの違いと使い分けを解説
Contents
ビジネスモデルキャンバスの項目
リーンキャンバス同様に、ビジネスモデルキャンバスも、企業側の項目(水色)、顧客側の項目(オレンジ)、その間で受け渡される価値(白)、それらを支える資金の構造(緑)で構成されています。
企業側の項目(青色)
「主要パートナー」
事業に必要な全てを自社だけでまかなうのは、現実的ではない場合が多いでしょう。ほとんどの企業が、外部にパートナーを持っています。例えば、原料の仕入先、実際の製造や販売を行う企業などです。
「主要活動」
価値を生み出す、自社の柱となる活動のことです。ここが明確でない企業は、ビジネスを成り立たせることすらできません。
「主要リソース」
ビジネスモデルの実現には、経営資源が欠かせません。資源とは、ヒト・モノ・カネに加えて知的財産なども含まれます。
提供する価値(黄色)
「価値提案」
主要活動により生み出され、顧客へ提供される価値です。顧客のどのような問題を解決するのか、または現状の満足をどのようにしてより高めるのか、などを記します。最も重要で、ビジネスモデルの核となります。
顧客側の項目(緑色)
「顧客との関係」
顧客と、どのような関係を築いていくかを検討します。単発の関係なのか、長期の契約にするのか、どの程度踏み込んだサービスを提供するのかといった具合です。また、その関係をどのようにして作り上げるのかも同時に検討して記入します。
「チャネル」
顧客にどうやって商品や情報を提供するか、その手段と経路のことを表しています。販売方法はもちろん、認知してもらうための広告等もここに含まれます。
「顧客」
顧客の層を記入します。最終的に全ての人々に価値を提供することを目標にするのもよいですが、まずはメインとなる層を特定することがビジネスの方向性を定義する上では重要です。複数のターゲット層がある場合はその全てを記入しましょう。
資金の構造(赤色)
「コスト構造」
顧客に商品やサービスを届けるために必要なコストを記入します。リーンキャンバスと同じように、固定費と変動費をどちらも考えます。
「収益の流れ」
収益を得る方法を具体的に記入し、その構造の特徴についても検討します。例えば、何に対する支払いで、月何回の支払いで、どの程度変動するのか、といったような要素です。
まとめ
リーンキャンバスとビジネスモデルキャンバスの違い、それぞれの活用方法についてご理解いただけたでしょうか。特に新規事業に取り組む際は、課題・価値・顧客がマッチしているか、仮説は本当に正しいのか、事業開発を進める上でリーンキャンバスに都度立ち戻って確認することも少なくありません。各項目でご紹介したフレームワークを活用しながら時間をかけてでも作成する価値があると言えるでしょう。プロセスが進むごとにブラッシュアップさせながら、より成功確率の高い事業を作るために活用していただけると幸いです。
大企業からスタートアップまで4000社・20,000以上の支援・共創実績を持つ株式会社Relicでは、新規事業開発の伴走支援においてもリーンキャンバスを活用しています。お困りごとがありましたら、お問い合わせよりお気軽にご相談下さい。
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