【クラウドファンディングサイト別】アニメ/ゲーム関連のプロジェクト事例/成功例まとめ

日本文化のひとつでもあるアニメーションは、近年海外でも人気を博しており、アニメを目的に来日する人も多いほど、その影響力は凄まじいものとなっています。そして、同様に日本のゲームは世界的な人気を持っており、成長を続けています。
今回は、アニメ・ゲームに関連して、クラウドファンディングで実際に立ち上げられたプロジェクトを取り上げてご紹介していきます。
ソレオス
青山吉能「みずいろPlace」をみんなで書籍化しようプロジェクト
(プロジェクトURL:https://soreosu.animatetimes.com/projects/yoshino-aoyama-mizupure)
2020年6月にアニメ関連情報配信サイトである、アニメイトタイムズでスタートした青山吉能さんのコラム「青山吉能『みずいろPlace』」の書籍を支援者とともに作っていくプロジェクトです。
また、書籍だけではなくみずいろPlaceのオーディオブック化や撮り下ろし写真を使った関連グッズなど様々なリターンが設定されました。
オンラインイベントの参加券のリターンも設定され、ファンの方の好評を得た結果、最終的に1300万円近くの支援を集めました。
アニメイトタイムス「みずいろPlace」:https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=10140
【ウォーターオーブン「ヘルシオ」が緒方恵美さんの声でしゃべる‼】カスタマイズ音声の先行販売企画
(プロジェクトURL:https://soreosu.animatetimes.com/projects/healsio-voice)
シャープが2021年10月27日より開始した、ネットワーク接続および音声発話対応の家電を対象に、一部の発話をお気に入りの音声にカスタマイズできるサービス「COCORO VOICE」とコラボしたプロジェクトです。
COCORO VOICEに対応するウォーターオーブン「ヘルシオ」向けのカスタマイズ音声の第1弾として、声優の「緒方恵美さん」によるオリジナル音声を商品化し、支援を集めました。
プロジェクトの新規性の高さもあり、SNS上で話題となった結果、1153%もの目標達成率を記録し、約380万円の支援を集めることに成功しました。
また、声優業界×メーカーという、業界の垣根を越えた今までにないコラボレーションが実現した事例でもあります。
UNEEDZONE.jp
TVアニメ「レヱル・ロマネスク」DVD&Blu-ray化プロジェクト
(プロジェクトURL:http://uneedzone.jp/info.php?type=items&id=I0000053)
アニメ『レヱル・ロマネスク』の放映を記念し、限定のBlu-ray&DVDをお届けするプロジェクトです。
クラウドファンディング限定仕様のBlu-ray&DVDであり、一般販売を行わないということもあり、アニメファンを中心に1800万円近い支援を集めました。
また、オンライン試写会や、VR試写会の参加券もリターンとして設定され、支援金額の増加に寄与しました。
レヱル・ロマネスク公式サイト:https://railromanesque.jp/
あっぷりけ10周年記念ゲーム作品「Cross Concerto」制作プロジェクト
(プロジェクトURL:http://uneedzone.jp/info.php?type=items&id=I0000043)
PCゲームブランドである「あっぷりけ」の新作制作プロジェクトです。
10周年という節目を迎えた中で、クラウドファンディングを通じて資金調達を行うことで今まで手がけてきた作品群の集大成として作品を制作し、その新作ゲームの内容を充実させたいという思いを持って立ち上げられたプロジェクトです。
リターンはダウンロード版ゲームだけでなく、クラウドファンディング限定特殊仕様パッケージのゲームソフトや、直筆サイン色紙、打ち上げ参加券など、支援金額に応じて多様な種類があり、熱量に応じた支援が可能となっています。
アニメファンド
<史上初 !?>TVアニメとクラファンが連動して交錯する『精霊幻想記』応援クラウドファンディング
(プロジェクトURL:https://animefund.com/project/seireigensouki)
原作である小説&コミックスがシリーズ累計160万部を突破している、異世界転生ファンタジーTVアニメ『精霊幻想記』に関するプロジェクトで、アニメ話数が進むと共に、新たなリターンが出現するという、アニメ連動型という珍しい特徴を持っています。
新たなリターンは、各話放送終了後に追加されるという仕様になっており、支援者はアニメを見た後にクラファンページを再度訪れるような設計になっています。
提供されるリターンは、クラウドファンディング専用の描き下ろしや絵コンテ、台本、複製原画、記念ブックへのお名前掲載、キャラクターグッズなど、全てのリターンが、ここだけでしか手に入らない限定商品となっており、約960万円の支援を集めました。
精霊幻想記公式サイト:https://seireigensouki.com/
白い砂のアクアトープと沖縄県南城市を応援するアニメふるさと納税
(プロジェクトURL:https://animefund.com/project/aquatope )
沖縄県南城市の水族館が舞台のTVアニメ「白い砂のアクアトープ」に関する、ふるさと納税型のクラウドファンディングです。
アニメふるさと納税とは、税金の一部を自治体に寄附することで税金の還付や控除がされ、特別なアニメ返礼品などを受け取れる仕組みのことであり、アニメと地方都市の双方に支援を行うことができる仕組みです。
寄付金額に応じて税金が還付または控除されるため、実質の負担を抑えてオリジナルのコラボ返礼品を受け取ることができることもあり、約1500万円の支援を集めました。
CAMPFIRE
オタキングとホリエモンとあなたがつくる。みんなのアニメプロジェクト!
(プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/694)
2016年、アニメ制作会社「ガイナックス」を立ち上げた、“オタキング”こと岡田斗司夫と、“ホリエモン”の愛称で知られる堀江貴文がタッグを組んで立ち上げられたアニメ制作プロジェクトです。
3分~10分程度のショートフィルム制作と早期段階で決まっていたため、目標金額は150万円と比較的抑えられた設定ではありましたが、作り手である2人の影響力もあり、募集3日目の時点で目標金額を上回り、最終的には募集期間2ヶ月で、234人から567万円を集めました。
10,000円以上の出資者は、制作チームのメンバーへの加入や、さらには主題歌オーディションに参加する権利がもらえたりと、斬新なリターンの設計が、200人以上の協力を実現し、プロジェクトを成功へと導いたと考えられます。
『みんなのアニメ プロジェクト』公式サイト:http://minnanoanime.com/
『みんなのアニメ プロジェクト』紹介動画:https://youtu.be/18C3_qnaK2M
山本寛オリジナル作品「薄暮」アニメ制作プロジェクト
(プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/11715)
『bloosom』や『らき☆すた』でおなじみのアニメ監督・山本寛が、新作オリジナルアニメプロジェクト『薄暮』に関連して立ち上げたプロジェクトです。『薄暮』は、福島県いわき市を舞台にした「いま」を生きる少年少女たちの物語であり、2019年6月21日に公開されました。
山本さんは2017年2月から支援者の募集を開始しましたが、山本作品のファンから続々と支援が集まり、1,225人から2,103万円の支援金を集めることに成功しました。
「薄暮」クラウドファンディング用紹介動画:https://youtu.be/dI4ZuSuvjbk
「クドわふたー」劇場アニメ化プロジェクト
(プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/36314)
株式会社ビジュアルアーツのブランドである、「Key」が手掛けるPCゲーム『リトルバスターズ!』シリーズのスピンオフ作品として誕生した『クドわふたー』のアニメ化を目指すプロジェクトです。
『クドわふたー』は、宇宙飛行士になることが夢のヒロイン・能美クドリャフカと、賑やかな青春生活を送る主人公・直枝理樹が繰り広げる“夏休み”の物語を描いたスピンオフ作品で、2007年に発売された『リトルバスターズ!』の10周年記念プロジェクトの1つとして行われました。
このプロジェクトは開始からわずか2日で3,000万円に達し、約20分のOVA制作が早くも決定。その後は「ストレッチゴール制」(段階的目標)を設け、200%(6,000万円)の支援を集め、最終的には約7800万円もの資金調達に成功しました。また、海外向けにもクラウドファンディングが行われ、こちらも開始から5日間で300万円に到達、終了時にはおよそ900万円を集めました。
同プロジェクトは「CAMPFIRE AWARD 2017」にて、CAMPFIRE AWARDを受賞し、
「クドわふたー」は2021年7月16日に劇場上映されました。
Key『planetarian』フル3D VRアニメ化
(プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/53685)
株式会社ビジュアルアーツのゲームブランドである「Key」が制作したコンピュータゲーム『planetarian〜ちいさなほしのゆめ〜』は、発売から10年以上経った2016年に、ファン待望のアニメ化を実現し話題を呼びました。そんなアニメ化1周年を祝して、本編で語られた星空の素晴らしさを、さらなる臨場感で伝えることを目指し、フル3D映像そしてVR動画という新たな挑戦で、『planetarian』本編でもお馴染みの、ほしのゆめみプラネタリウム投影シーンを描くプロジェクトが実施されました。
『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』内にある屈指の名シーンで、『ほしのゆめみの星空解説』の一部が、VR映像として投影され、フル3D化アニメのVR動画で360度の星空を再現し、劇中で屑屋が体験したような世界が描かれる予定です。
キャラクターのビジュアルと動作を再現した最新鋭の3Dモーションキャプチャーシステムを採用し、ほしのゆめみの表情や仕草を2Dアニメーションと同等の可愛さで表現しています。
配信・劇場アニメ『planetarian』公式サイト:http://planetarian-project.com/
planetarianほしのゆめみデモ映像:https://youtu.be/QT5xUzN410E
大森杏子のアニメ化プロジェクト!
(プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/36991)
アニメーションミュージアムの福島ガイナックスが、仙台市で活躍するバーチャルアイドル「大森杏子」をテーマに、1分間のアニメを制作のための資金調達を行ったプロジェクトです。「大森杏子」は、32歳のアルバイターでありながら、永遠の17歳を自称する崖っぷちのアイドルですが、Twitterのフォロワー数が3万2000人を超えるなど、人気を高めている金髪美少女です。
彼女のさらなる躍進のためにスタートしたこのプロジェクト。目標額は380万でしたが、開始初日で140万円以上の支援金を集め、最終的に1000万円以上の支援を獲得。リターンには、アニメ複製原画や、声優をつとめた加隈愛のお礼ボイスなどが用意され、上限の40万円を出資した支援者には「アニメ内に1カット本人を登場させる権利」が贈呈されました。
超アイドル伝説大森杏子公式サイト:http://omorianko.com/
Makuake
片渕須直監督による『この世界の片隅に』(原作:こうの史代)のアニメ映画化を応援
(プロジェクトURL:https://www.makuake.com/project/konosekai/)
2016年秋に公開された片渕須直監督の『この世界の片隅に』は、企画段階から6年以上費やし完成されたアニメーション映画です。片渕さんは本作品の制作を懇願し、さらに舞台となっている広島を中心にアニメ化を希望する声が多かったものの、制作費の資金調達の目処が立ちませんでした。そこでクラウドファンディングを通じて、パイロットフィルムの制作の資金調達を行いました。
すると当初2,000万円の目標金額だったところ、最終的には3,912万円と倍近くの金額の調達に成功し、支援者は3,374人という結果になりました。これは当時の国内クラウドファンディングの最高人数を記録しました。
公開当時は63館のみでの上映でしたが、徐々に規模は拡大していき、年明けには公開館数がおよそ200館と、ミニシアター系映画としては異例とも言えるほどのヒットを記録しています。興行収入は26.7億円(2017年末時点)で、総制作費の10倍以上の業績を誇り、ブルーリボン賞をはじめ数々の賞を受賞しました。
『この世界の片隅に』は、日本のみならず海外でも上映が行われており、2017年末時点で、アメリカ、イギリス、韓国など計39ヶ国で公開。2018年からアフリカ、南米、東欧などを中心に、全22ヶ国で上映されています。
劇場用長編アニメ『この世界の片隅に』公式サイト:http://konosekai.jp/
TVアニメ「少年ハリウッド」第26話を完全版にさせたい!応援プロジェクト
(プロジェクトURL:https://www.makuake.com/project/shohari26/)
橋口いくよ原作の『少年ハリウッド』は、第1期『少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-』(2014年)、第2期『少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50-』(2015年)とシリーズものアニメとしてそれぞれ放映されてきました。そんな第2期最終話(26話)の完全版制作のために、クラウドファンディングにて資金調達が行なわれました。
逢坂良太、蒼井翔太、小野賢章など、今をときめくイケメン声優たちが出演しているということもあり、本プロジェクトは目標額の1,500万円をはるかに超える約5,900万円の支援を集めることに成功しました。なお、7月22日より募集が開始された今回のプロジェクトは、7月26日の時点ですでに1,500万円を超え、8月21日には2,000万円、11月13日には3,000万円、11月27日には4,000万円、11月28日には5,000万円、11月29日に5,958万円を集め募集終了といった流れであり、募集期間に終わりが見えてきた11月の中旬からラストスパートをかけたことも、多くの支援を集めることができた一つの要因と考えられます。
『少年ハリウッド』とMakuakeのコラボはこれだけに留まらず、2017年には「少年ハリウッド エンブレムペンライト完全版」プロジェクトで10,652,820円、2018年には「少年ハリウッド第26話完成披露上映プロジェクトで6,725,000円の資金調達に成功しており、第1弾から毎年プロジェクトが行われています。
TVアニメ『少年ハリウッド』公式サイト:http://king-cr.jp/special/shonen-hollywood-anime/
イケメン達を地上波で流そう!『学園ハンサム』TVアニメ化プロジェクト
(プロジェクトURL:https://www.makuake.com/project/animehandsome/)
サークルチーム「欲求腐満」が制作した恋愛アドベンチャーゲーム『学園ハンサム』が、テレビアニメ化に向けて、立ち上げたプロジェクトです。目標金額200万円達成で、2016年10月から1クール(3ヵ月)地上波放送を予定した本プロジェクトは、開始5日で目標額を上回り、最終的に692万円を集めることに成功しました。
346%達成した『学園ハンサム』は、それぞれのキャラクターを生かしたLINEスタンプの制作や、放送地域を拡大して、TOKYO MXのみならず、BSフジでの放送も決定したりと、追加のストレッチゴールもクリアしました。さらに、リターンには、アニメの舞台である薔薇門高校の学生証や、ビジュアルファンブック、サイン入り台本と、原作からのファンには特に嬉しい特典が多く用意されています。
TVアニメ『学園ハンサム』公式サイト:http://penet.co.jp/animehandsome/
あの伊勢志摩の海女萌えキャラ『碧志摩メグ』アニメ制作プロジェクト!
(プロジェクトURL:https://www.makuake.com/project/aoshimamegu/)
伊勢志摩の海女萌えキャラ「碧志摩(あおしま)メグ」の活動を幅を広げる目的で、声や動きを与えたアニメPVを制作するプロジェクトです。「碧志摩メグ」は、自然に囲まれた三重県伊勢志摩の伝統産業であり、全国的に後継者不足で衰退しつつある海女業の活性化と、地元・伊勢志摩地域を盛り上げたいという想いから生まれたご当地キャラクターです。
キャラクターの描写が性的で女性蔑視に当たり、海女の信仰心を踏みにじっているとして話題になったということもあり、アニメ化計画が発表された途端多くの出資者が集まり、目標額より300万円以上も多い、約720万円の資金調達に成功。アニメ化にあたり、声優は三重県出身の人気女性声優・小松未可子がつとめており、また、主題歌も担当しています。
大人気ファンタジー漫画をアニメに!『IT’S MY LIFE』アニメ化を目指す!
(プロジェクトURL:https://www.makuake.com/project/itsmylife/)
累計2700万ダウンロードのコミックアプリ「マンガワン」で連載されていたアットホームファンタジー『IT’S MY LIFE -イッツマイライフ-』の著者である成田芋虫先生のアニメ化への思いに応えるべく、マンガワン完全バックアップのもと、実施されたプロジェクト。
これまで『イッツマイライフ』は、サイン会から始まり、イラスト集つき限定版発売、個展開催など、新人作家にとっては異例とも言えるプロモーションの数々を行ってきました。物語がクライマックスに近づくなか、新たなるプロモーションの形を模索する時に出てきた案が「クラウドファンディングでアニメ化出来たら面白いよね」というものでした。
本プロジェクトは990人の支援者から約1,200万円の資金調達に成功しています。なお、リターンには、パッケージDVD、エンディングクレジット、2019年カレンダー、描き下ろしカラーイラストなどが送られる予定であり、また、150万円の出資を行うと、『イッツマイライフ』の公式ヒロイン「築500年のお家」の世界に一つだけのフィギュアが贈呈されます。
『IT’S MY LIFE』クラウドファンディング用PV:https://youtu.be/zi2LF7L2-qg
「チェブラーシカ」の監督による新作人形アニメ「ちえりとチェリー」を応援しよう!
(プロジェクトURL:https://www.makuake.com/project/chieriandcherry/)
オリジナル人形アニメ『ちえりとチェリー』は、2015年にMakuakeで制作費およそ600万円を集めた15分間の短編アニメーションです。監督は、2010年版『チェブラーシカ』の中村誠が務め、当時の主要スタッフが集結し、5年にわたる製作期間で完成させた完全オリジナルの新作となっています。
本作は一般のファンだけでなく、業界人から高評価を得ており、特に『猫の恩返し』で監督を務めた森田宏幸は、「人形アニメーションが獲得する豊かな空間と光が、そのまま観客の心を照らして励ますように感じられた」と絶賛していました。
声優陣には、星野源や高森奈津美、尾野真千子、サンドウィッチマンなど、豪華メンバーが揃っており、主題歌は『リリイ・シュシュのすべて』でもおなじみである歌手のSalyuが務めています。
2015年10月にTOHOシネマズ新宿で公開されて以来、全国13都道府県59会場で上映が行われています。
『ちえりとチェリー』公式サイト:http://www.chieriandcherry.com/
『ちえりとチェリー』クラウドファンディング用PV:https://youtu.be/4LkOTzAtmII
kickstarter
Little Witch Academia 2
(プロジェクトURL:https://www.kickstarter.com/projects/1311401276/)
2013年3月に文化庁による若手アニメーター育成事業「アニメミライ2013」の参加作品としてスタートした『リトルウィッチアカデミア』。YouTubeでの公開後、ファンから続編を望む声が募り、『リトルウィッチアカデミア2』を始動し、日本発のプロジェクトとして、アメリカの大手クラウドファンディングサイトであるKickstarterにて立ち上げられたプロジェクトです。
募集開始からわずか5時間ほどで目標金額を上回り、約8,000人の支援者から、約7,000万円もの資金調達に成功。この成功のおかげで、当初20分を予定していたアニメの尺は、倍の40分に変更されました。なお、ここまでの成功を収めた理由には、YouTubeで前作を配信し話題づくりを実践したことや、ネット上で継続的に行なってきたファンとの交流、プロジェクトスタートに合わせたアメリカでのファンイベントなどが挙げられています。
TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』公式サイト:http://littlewitchacademia.jp/tv1
UNDER THE DOG the MOVIE: Live-Action Short and Music Video
(プロジェクトURL:https://www.kickstarter.com/projects/1356660673/under-the-dog-the-movie-live-action-short-and-musi)
Creative Intelligence Artsによるアニメ作品『UNDER THE DOG』。2014年にKickstarterで制作プロジェクトが実施され、1万2,157人の支援者から87万8,028ドル(約9,450万円)を集めました。
このプロジェクトは3つのゴールを念頭に構成されており、まず『UNDER THE DOG』の実写映像作品の制作、つぎに声優・瀬戸麻沙美が歌うテーマソングとそのミュージックビデオ制作、そしてこれらの作品を劇場公開することです。
アニメ『Under The Dog』公式サイト:http://under-the-dog.com/ja/
The Grisaia Trilogy: Three Huge Visual Novels for PC
(プロジェクトURL:https://www.kickstarter.com/projects/sekaiproject/)
Kickstarterで実施されたThe Grisaia Trilogy(グリザイア・トリロジー)は、『グリザイアの果実』というビジュアルノベルの英語版を作るプロジェクトです。『グリザイアの果実』は、2014年10月から12月まで、バンダイチャンネルやニコニコ動画で放送されたアニメであり、フロントウイングより発売されたPC用アダルトゲームが元となっています。
募集初日でいきなり17万ドル(約1,830万円)に到達し、あっという間に目標金額を達成しました。
『グリザイアの果実』は、学園ストーリーではあるものの、キャンプに行く途中バスが遭難し、サバイバル生活を送るといった展開や、死んだペットの犬をみんなで食べるシーンなど、かなりハードな内容も含まれています。
今回のプロジェクトにおいて集めた支援金は、翻訳費用(40%)、ライセンス料(30%)、発生および生産費用(20%)、手数料(10%)に充てられており、目標金額を超過した分については、PC版以外のプラットフォームでの販売に向けた活動やグッズ展開などに利用されたとのことです。
アニメ『グリザイアの果実』公式サイト:http://www.grisaia-anime.com/kajitsu/
MECHA-UDE: Japanese Animation
(プロジェクトURL:https://www.kickstarter.com/projects/776779891/)
本プロジェクトは、TriFスタジオによる完全オリジナル作画アニメーション作品『メカウデ』の製作を実現したものです。このプロジェクトでは、約25分間のアニメーション製作のための資金を募っており、『メカウデ』は、将来的にシリーズ化を目指し、プロジェクトが進められました。
『メカウデ』は、北九州市をイメージした架空の都市「キタカガミ市」を舞台に作られたアニメで、『デュラララ!!』の豊永利行や『銀魂』の杉田智和、『Go!プリンセスプリキュア』でおなじみ嶋村侑などが声優として起用されています。
今回の製作プロジェクトでは、Kickstarterで6.7万ドル(約720万円)を集め、また、CAMPFIREでも「オリジナルアニメ『メカウデ』パイロットエピソード制作プロジェクト」として、パイロット版のための資金調達が行われ、約480万円を集めることに成功しています。
メカウデ-mechanical arms-公式サイト:http://mecha-ude.com/
NEKOPARA Anime OVA
(プロジェクトURL:https://www.kickstarter.com/projects/sekaiproject/)
同人サークルNEKO WORKsによるPC用ビジュアルノベルゲーム『ネコぱら』のアニメ化を目指したプロジェクト。わずか42分で目標金額の10万ドル(約1,070万円)に達し、最終的には1億円以上もの資金を集めた巨大プロジェクトとなりました。
ネコぱらは日本在住のイラストレーター・さよりが企画&制作した、可愛い人型のネコたちと一緒に暮らすビジュアルノベルゲームのシリーズです。もともとはさよりが描いていた同人誌をゲーム化したいという夢を叶えるための企画でしたが、予想よりはるかに多くの方々がプレイしたことから、全世界で大好評となっています。
今回制作された『ネコぱらOVA』は、Kickstarterでクラウドファンディングを実施し、Kickstarterのアニメーション部門では当時の金額ランキング一位を達成し、1,047,741ドル(約1億1,300万円)を集めることができたため、制作に至りました。
『ネコぱら』公式ウェブサイト:http://nekopara.com/main.html
まとめ
今回はクラウドファンディングを活用したアニメ/ゲーム関連のプロジェクトについて紹介しました。ネットアニメ、テレビアニメ、アニメ映画など、一口に「アニメ」と言ってもメディアはバラバラですが、1本作るだけでも高質な技術が求められるため、制作費がかかるのは確かです。特にアニメやゲームのクラウドファンディングでは、アーティストが手がけた公売されていないようなレアなアニメグッズが送られることもあり、ファンには喜ばしいリターンが多く揃えられています。そのように、クラウドファンディング限定のリターン設定により既存のファンを満足させることで、多くの支援者から支援を集めながら、PRや宣伝を行うことができるため、アニメ/ゲームはクラウドファンディングと高い親和性があります。
今後もアニメ/ゲームに関しては、さらにクラウドファンディングが活用されていくと考えられます。みなさまも注目してみてはいかがでしょうか?
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